TGS2023 GALLERIAブースステージイベントをレポート【前編】
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2023年10月27日 11時00分更新
リアルタイムレイトレーシングにAI、進化した『Forza Motorsport』を紹介
2日目のステージでは、「Forza Motorsport/Xbox Game Pass Ultimate スペシャルステージ」も実施。日本マイクロソフト ゲーミング事業部の鈴木 悠里氏とMCのOooDa氏が登場し、10月10日に発売されたForza Motorsportや同社が提供するサービスXbox Game Pass Ultimateの魅力について紹介した。
Forza Motorsportのテーマは、「クルマと巡り合い 共に限界に挑戦していく」。鈴木氏は「Forza Motorsportは、モータースポーツゲームとしてはどちらかというとガチよりで、自分でどの車と向き合ってチューニングしていき、コースでどのドライブラインを走って、ラップタイムを縮めていくかを突き詰めていくゲームです」と紹介。
また、実在するクルマが500種類以上、コースは20種類以上用意されている。鈴木氏は「あこがれの車があるのであれば、実際に乗ってみたらどうなるんだろう? という夢を思い描いて楽しんでいただけます」と説明した。
天候や時間がリアルタイムで変化
傷や汚れも忠実に再現
イベントでは、Forza Motorsportの魅力を1つずつ紹介。まずは、リアルタイムレイトレーシングに対応しており、物理的な光の反射をシミュレートし、リアルな映像を実現している。これにはOooDa氏も「これ実写でしょ!」と驚いていた。
続いて、天候や時間といった要素を搭載している点。リアルタイムかつダイナミックに変化する天候や時間を再現。昼夜や雨、霧といった変化がリアルタイムに変わっていくため、同じ走行条件でコースを走ることがないのも特徴とのこと。そのため、同じコースでも毎回新しいチャレンジになるとしている。
さらに、リアルな汚れやダメージを表現。大破といった表現はないものの、ぶつけてしまった傷や、汚れといったものは忠実に再現しているという。とくに空力の表現の演算を見直し、凸凹にそって汚れがたまっていくところまで再現しているそうだ。
タイヤの忠実度も向上。前作ではタイヤが地面に接触する設置の計算は1つで、タイヤの損耗計算は1秒間に60回という頻度だったとのこと。鈴木氏によると、これでは地面の凸凹といった瞬間的なノイズに当たったときに、過剰にサスペンションに対しての計算が走り、跳躍している感じがあったのだという。
これに対し、本作では設置が1つだったのを8に増やしており、それぞれのポイントで設置点の計算をしている。これにより、サスペンションの動きが滑らかになり、よりリアルな動きになったそうだ。加えて、計算頻度も1秒間に60回から360回に増加。設置点が8倍になったのと、計算頻度が6倍になったことにより、忠実度が48倍に上がったというわけだ。
そして、本作ではAIが1コースあたり2万6000回シミュレーションランを実施している。この回数により、前作ではドライブラインが3種類だったのに対し、本作では90種類の理想的なドライビングラインをAIが取得している。
前作では、特定のラインを邪魔すると勝てたようなCPUが、残り89種類の違うパターンを用意しているので、かなり手強くなっているとのことだ。