Premium-Line Z790FD/D5をレビュー
Core i7-14700KFを搭載したプレミアムPC、20コア/28スレッドのパワーを見よ!
2023年10月17日 22時00分更新
2023年10月16日、インテルはデスクトップPC向け最新CPU「インテルCoreプロセッサー(第14世代)」を発表した。開発コードネームの「Raptor Lake Refresh」からもわかる通り、インテル第13世代Coreプロセッサー(開発コードネーム:Raptor Lake)の改良版となる。
そのため、動作クロックが底上げされてはいるものの、目を見張るような進化はない。と言うと嘘になる。実は「Core i7-14700K」と「Core i7-14700KF」に関して言えば、物理コアが4基も増えているため、PC自作erの間でも話題になっている。
従来モデルで同じセグメントにあたる、「Core i7-13700K」や「Core i7-13700KF」はPコア8基+Eコア8基という構成だった。しかし、Core i7-14700KとCore i7-14700KFではPコア8基+Eコア12基と、Eコアを4基増強。つまり、16コア/24スレッドCPUから20コア/28スレッドCPUに進化しているのだ。
また、動作クロックが100~200MHzほど向上しているほか、Intel Smart Cacheが30MBから33MBに、L2キャッシュの合計が24MBから28MBに増加。以上のことから、Core i7-14700KとCore i7-14700KFはインテルCoreプロセッサー(第14世代)の「主役」と言ってもいいほどの存在感を放っている。
今回紹介するサイコムのBTOパソコン「Premium-Line Z790FD/D5」は、標準構成でCore i7-14700Kを搭載している。今回は内蔵GPU機能を省き、より低コストで買えるCore i7-14700KFにカスタマイズした試用機材を同社からお借りした。この機材で、新生Core i7の実力を紹介していこう。
20コア/28スレッドの新生Core i7を選べるPC
Premium-Line Z790FD/D5 | ||
---|---|---|
標準構成の主なスペック | 試用機の主なスペック | |
CPU | インテル「Core i7-14700K」 (16コア/28スレッド、最大5.6GHz) |
インテル「Core i7-14700KF」 (16コア/28スレッド、最大5.6GHz) |
CPU クーラー |
Fractal Design「Celsius S24 FD-WCU-CELSIUS-S24-BK」 (簡易水冷、240mmラジエーター) |
|
マザーボード | ASUS「PRIME Z790-A WIFI-CSM」(インテルZ790、ATX) | |
メモリー | 8GB×2、DDR5-4800<メジャーチップ・JEDEC準拠品> | |
ストレージ | Crucial「P5 Plus CT1000P5PSSD8」(1TB M.2 SSD、PCIe 4.0) | |
ビデオカード | ASUS「TUF-RTX4070-O12G-GAMING」 (GeFroce RTX 4070、12GB GDDR6X) |
ASUS「TUF-RTX4070TI-12G-GAMING」 (GeForce RTX 4070 Ti、12GB GDDR6X) |
電源 ユニット |
Fractal Design「Ion+ 2 Platinum 760W FD-P-IA2P-760」 (760W、80 PLUS GOLD) |
|
PCケース | Fractal Design「Define 7 White Solid FD-C-DEF7A-09」 (E-ATX、ミドルタワー) |
|
OS | Microsoft「Windows 10 Home 64bit」 | |
直販価格 | 37万6510円~ | 40万4670円 |