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“新製品よりも「台座」に釘付け”

マニアックすぎる「ホビーショー」解説 君はついてこれるか

2023年10月07日 09時00分更新

文● アカザー 編集●こーのス

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紅の豚の劇中シーンを再現した「寝不足のフィオ」は
どのアングルを切り取っても画になる最強の情景モデル!

 マニアすぎるキットだけじゃない、こんな情景モデルキットもありました。

「寝不足のフィオ」 
 ●ファインモールド
 ●4180円(税込)
 ●2024年2月出荷予定

 このキットは“スタジオジブリビネットコレクション”の第2弾として発表されたもので、映画「紅の豚」で主人公のボルコ・ロッソの飛行艇を設計するフィオ・ピッコロの劇中シーンを立体化したもの。

 オレもシリーズの1作目「アジトのポルコ」は作ったんですが、その場面を切り取る造形センスとキットのパチピタ精度に驚愕しまくりでした。だってテーブルは不自然な台形だし、椅子や傘もパースがついて歪んでるんですよ。でもビネットとして見た時の印象は、まさに劇中のそれ!

“スタジオジブリビネットコレクション”シリーズ1作目の「アジトのポルコ」。こちらは再販が決定

 それもそのはず、このシリーズの原型を担当したのは海洋堂のレジェンド原型師こと香川雅彦氏。オレのなかでの歴代カプセルトイぶっちぎりナンバーワン作品である、海洋堂「miniQ AKIRA」シリーズの原型師さんです。

 香川ファンでもあるオレは、どのアングルから見ても絵になるこの「寝不足のフィオ」も当然ゲットする予定っす! 前作の「アジトのポルコ」のポルコも早々に売り切れたんで、欲しい方はお早めに~。

どのアングルを切り取っても画になるのが、香川雅彦原型の凄さ!

■【余談】ファインモールドのブースには
プラモデル界のレジェンドがふらりと訪れる

 ところで、ファインモールドで話を聞いていると、隣で製品を見ていた老紳士が、鈴木社長に旧知の口ぶりで「凄く素敵な内容ですよね」と話しかけました。実はこの方、タミヤで「1/35 ドイツ・フィールドキッチンセット」などを開発されたというO氏。知る人ぞ知る、凄い方なんです!

 凄い新製品を見にきたら、模型界のレジェンドふたりのミニトークショーを聞いている感じに! ホビーショーって、実はこういう濃いシチュエーションがけっこうあるんですよね~。

まさかのプラモデル界のレジェンドふたりによるゲリラトークショーが開催(笑)

Waveブースでは40年ぶりの新規金型製品が登場
「P.K.A.」と「NINJA」が文句なしで買い

 WAVEブースで熱かったのは、マシ―ネンクリーガーシリーズの「P.K.A.」キット。なんと40年ぶりの100%新規金型です! 1982年5月〜、ホビージャパンで連載されていた「S.F.3.D」の装甲服。核戦争の荒廃から復旧した29世紀の地球を舞台に、その覇権を争う地球独立政府傭兵軍とシュトラール共和国軍との戦いを描いた作品。

「P.K.A.」
 ●wave
 ●4620円(税込)
 ●2024年3月下旬発売予定

 当時は“S.F.3.D”というシリーズ名で日東からキット化されていたんですよね。あれから40年も経ったのか~。個人的な思い出補正がかかりまくっているからかもですが、中学1年の頃に洋モノキットな匂いがする日東キットのブリスターを破き、ドキドキしなが組んだ思い出が脳内にフラッシュバックしたオレはもちろん、それだけでも買いっす!

当時、このパイロットフィギュアの頬にドライブラシを入れて、人間味のある肌感が演出出来た時は「オレ天才かも!」と思ったな~(遠い目)

「ノイスポッター」好きとしては「ノイスポッター」の武装強化型「クラッフェンフォーゲル」の月面用強襲偵察仕様も見逃せません。2021年に月刊ホビージャパンで発表されたこの「NINJA」もかっこいい。

「NINJA」
 ●wave
 ●価格未定
 ●2024年3月下旬発売予定

 マシ―ネンクリーガーシリーズの生みの親である、SFイラストレーターの横山宏氏は、元アスキーの大先輩であったりもします。ていうかそんなウンチクなんかどうでもイイレベルでカッコイイので買いですね!
(小学生の頃、オリジナルサインブーム到来中の弟に横山先生のサインを真似したサインを提案したら、めっちゃ気に入って使ってたな~。)

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