進化を続けるゲーミングサウンド
パナソニックとヤマハの展示が人気
ゲーミングオーディオも今年のIFAでは注目を浴びていました。
パナソニックの展示を取材した際にスタッフから聞いた話によると、「日本であれば4Kテレビのフラグシップモデルの視聴デモンストレーションは映画やドラマなど高画質なシアター系のコンテンツでお見せするところなのですが、昨今のヨーロッパではプレミアムテレビも『ゲーミング性能』が問われます。そのため、デモンストレーションはゲーム系のコンテンツを中心に見せる機会が増えている」といいます。
パナソニックはSound Slayerシリーズのワイヤレス・ゲーミングネックスピーカー「SC-GNW10」を新製品としてIFAで発表しました。テレビやゲーム機などソース機器に専用のトランスミッターを接続して、スピーカーとの間にデジタル2.4GHz帯の無線伝送を実現しています。ヨーロッパでは2023年に発売されますが、日本でも9月21日から始まる「東京ゲームショウ2023」でパナソニックが展示を予定してます。
本体にはパワフルな4基の38mm口径スピーカーと、マイクも内蔵しているのでボイスチャットや通話にも使えます。
筐体は現行の有線モデルであるSC-GN01よりも60%大きくなりました。そのぶんだけ重心の低い安定した低音が向上していますが、重さも増えています。ただ、肩乗せした時に重さが適度に分散されて、長時間使用も苦にならないように人間工学に基づくデザインとしているので、筆者も試してみましたが重さが辛く感じることはなかったです。
サウンドモードは「ロールプレイング」「FPS」「ボイス」の3種類があります。それぞれに最適な立体音場効果を持たせました。ヘッドホンやイヤホンの長時間使用は苦手というゲーマーが、ネックスピーカーと積極的に選び分けられる製品が誕生しました。
IFAに出展したヤマハもまた、サウンドバーをPlayStation 5と組み合わせて迫力あふれるゲーミングサウンドにハイライト。体験展示スペースには常に来場者が並んでいました。IFAには地元のベルリン市民を含めて毎年大勢の一般来場者が足を運びます。学生や子どもたちはゲームに釣られてというより、迫力あふれるゲーミングサウンドに惹きつけられて体験コーナーに並んでいる印象でした。ヨーロッパでも次世代のオーディオファイルは健やかに育っているようです。
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