Silent-Master NEO B650A Miniをレビュー
Ryzen 5 7500Fで良コスパな静音ゲーミングPC、ゲームベンチ中でも40dB未満の静けさ
2023年09月26日 10時00分更新
WQHDでも快適にプレイできるゲーミング性能
ゲーミングPCに重要な3Dグラフィックス性能は、定番の「3DMark」から見てみよう。多くのテストがあるが、最も重たい「Speed Way」の結果からご覧いただきたい。このテストはDirectX 12 Ultimateに対応し、グローバルイルミネーションやレイトレーシングが多用されている。
3121スコアーと上々の成績。右側のグラフを見ると、シーンによってはCPUの動作クロックが落ちてしまっているところもあったが、下がったままとはならず、短時間で回復。瞬間的な変動だと考えていいだろう。
次はDirectX 12世代の「Time Spy」テスト。こちらはレイトレーシングといった特殊な効果が使われていないため、一般的なゲーム設定向けの3Dグラフィック性能を見るのに適している。
CPUのスコアーは若干低め。ミドルクラスのRyzen 5 7500Fなので、これは当然の結果と言えるだろう。トータルスコアーは12332と十分で、これなら多くのゲームタイトルにおいて、フルHD~WQHDで快適に楽しめるだけの実力があると言えるだろう。
なお、こちらのテストでもCPUのクロックはたまに下落していたが、やはり短時間で回復しており、心配するほどのものではなかった。この2つ以外のテスト結果は下にまとめておいたので、性能比較に活用してほしい。
もう少しゲーム寄りのベンチマークソフトも試してみた。MMORPGがベースの「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」(以下、FF14ベンチマーク)と、アクションRPGがベースの「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」(以下、FF15ベンチマーク)だ。
画質設定はどちらもプリセットの最高設定を選択し、解像度はフルHD(1920×1080ドット)とした。
FF14ベンチマークのスコアーは25029で、評価は「非常に快適」。軽量級のベンチマークとなることもあってかなり余裕で、解像度をWQHD(2560×1440ドット)に上げてもスコアーは19341と高く、評価は「非常に快適」をキープできた。
さすがに4K(3840×2160ドット)では9151スコアーまで落ちるものの、それでも評価は「快適」。重たいシーンで若干カクつく可能性はあるが、プレイに支障が出るほどではないだろう。
FF15ベンチマークのスコアーは12827で、こちらも評価は「非常に快適」だった。解像度をWQHDに上げると、9202スコアーまで落ちてしまったので、重たいシーンで気になる部分が出てきそうだ。とはいえ、評価は「とても快適」なのでそう問題になることはないだろう。
なお、4Kでは5005スコアーになり、評価は「やや快適」となった。これは公式によれば「標準的な動作が見込めます。余裕があればグラフィック設定の調整をお勧めします。」というラインなので、やや不安が残る評価と言える。WQHDに下げてプレイしたほうが無難かもしれない。