絶対行きたい! この街のあの名所 第83回

海や山、里山の絶景の中を走る氷見市の「まるごと氷見サイクリング」が今年も開催

文●越智龍二 イラスト●サタケシュンスケ

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 富山県の北西部に位置し、富山湾沿いの絶景が見事な氷見市。その富山湾が2014年に「世界で最も美しい湾クラブ」へ加盟承認されたことから、氷見市の海岸沿いに美しい湾を観ながら走れる「富山湾岸サイクリングコース」が整備され、2021年には国が定める全国で6ヵ所のみの「ナショナルサイクルルート」にも指定されるなど、市内には充実のサイクリング環境が整備されています。

氷見市 サイクリング

 潮風を感じながら海越しに立山連峰を望む海沿いはもちろん、日本の棚田百選認定の長坂の棚田などの田園風景の中をのんびり走れる峠道など、市内には心地よく走れるサイクリングルートが豊富にあり、サイクリングマップも公開中。そんな氷見の海や山、里山の美しい景色を眺めながらペダルを漕ぎ、途中の休憩スポットでも氷見の魅力を存分に感じられる恒例のサイクリングイベント「まるごと氷見サイクリング」が、今年も10月15日(日)に開催されます。

氷見市 サイクリング

第5回の今年は「まるごとコース」と「ファミリーコース」の2コースを用意

氷見市 サイクリング

まるごと氷見サイクリング2023

 風光明媚な富山湾の景観と里山&里海など、氷見市の魅力を存分に感じられるイベントとして2019年に第1回が開催された「まるごと氷見サイクリング」。回を重ねるごとにコース設計や立ち寄りスポットが変更され、毎年ブラッシュアップされていますが、第5回大会となる今年は、海も山も里山も氷見の魅力をまるごと体感できる「まるごとコース」(約60km、参加費3000円)と、初心者やファミリーも気軽に参加できる「ファミリーコース」(約30km、単独参加費2000円、1家族何人でも3000円)の2コースで行われます。まるごとコースでは、富山湾岸サイクリングコースを走ったのち、人気の田舎カフェ「カフェ・オーチャード」に立ち寄ったり、高台にある朝日山公園の北側に整備された「見晴らしの丘」から黒瓦の美しい街並みやきらめく富山湾を一望。ファミリーコースでは、今春にリニューアルオープンした「富山県栽培漁業センター」や、市内出身の漫画家・藤子不二雄Ⓐ先生の作品や撮影スポットが並ぶ「氷見市潮風ギャラリー(藤子不二雄Ⓐアートコレクション)」といった人気スポットにも立ち寄ります。「富山県栽培漁業センター」では、放流されている魚と触れ合えるプールや、エサやり体験ができる水槽のほか、稚魚の生態展示やバーチャル栽培漁業体験を通じて栽培漁業を楽しく学ぶことが可能。また、「氷見市潮風ギャラリー」では、今夏登場して大人気となっている「笑ゥせぇるすまん」の主人公・喪黒福造と写真が撮れる「フォトスポット BAR魔の巣」に注目です。各コースとも定員に達した時点で募集締め切りとなるので、興味がある人は下記ホームページから早めにチェックしてください。※参加費には保険料、昼食費等が含まれます

DATA
日程:10月15日(日)
会場:氷見市内一円
電話:0766-74-8106(氷見市観光交流課)
https://www.sportsentry.ne.jp/event/t/92285/

 初夏のマグロや冬の寒ブリ、そして氷見イワシが有名な漁業の盛んな氷見市ですが、秋は一年の中で最も獲れる魚種が豊富。ブリに比べて脂が少なくさっぱり食べられるブリの幼魚、フクラギのほか、カマスやソウダカツオ、アオリイカなど多くの魚が水揚げされます。例年9月下旬ごろからは氷見のブランド米である「ひみ穂波」、「氷見こめ自慢」をはじめ、氷見米の新米も出荷。市内でサイクリングを楽しんだあとは、氷見の美味しい水が育んだお米と自慢の新鮮な魚介を味わって、秋の氷見を満喫してください。

※記事内の価格は税込です。価格は予告なく変更される場合があります。

※この記事は、「つなぐ旅~東日本~ ひがしにほんトラベルガイド」から転載しています

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