ヤマト運輸は9月12日、三菱ふそうトラック・バス(MFTBC)が開発した電気小型トラック「eCanter」新型モデルおよそ900台を、9月から全国に順次導入することを発表した。2トントラックのEVは、同社として今回が初めての導入となる。
ヤマトグループは、「2050年温室効果ガス(GHG)自社排出量実質ゼロ」「2030年GHG自社排出量48%削減(2020年度比)」の実現を目指しており、2030年までにEV 2万台の導入目標を掲げている。新型eCanterの導入はその一環として実施するもの。
今回導入する新型eCanterは、GHGを排出せず、振動や騒音が少ない環境に配慮した車両。都市部や住宅街での集配業務に適しており、安全性や作業効率に考慮された構造としている。常温・冷蔵・冷凍機能の3室を備え、3温度帯に対応。また、車幅が狭く、コンパクトで小回りが利くため、街中での配送に適するという。さらに、充電口を車両後方に備え、日々の充電や荷室からの荷物の出し入れがしやすい仕様となっている。
新型eCanterは、全長5390mm、全幅1910mm、全高3120mmで、最大積載量は2000kg。最高出力は110KW、最大トルクは430Nm、バッテリー定格容量は41kWh。1充電あたりの航続距離は116km。