アライドテレシスは9月5日、法人向けWi-Fi 6対応無線LANアクセスポイントとVPNルーターの両機能を搭載した「AT-TQ6702 GEN2-R」および、Wi-Fi 6対応の屋外無線LANアクセスポイント「AT-TQ6702e GEN2」の受注を開始した。価格はAT-TQ6702 GEN2-Rが15万2900円、AT-TQ6702e GEN2が38万2800円。いずれも9月6日より出荷を開始する。
AT-TQ6702 GEN2-Rは、小売店や飲食店などの多店舗展開やマルチテナント、海外オフィスを含む企業拠点などのに向けた製品。
これまでは無線LANを構築するには、無線LANアクセスポイントやルーター、スイッチなどの役割ごとの機器を設置する必要があったが、AT-TQ6702 GEN2-Rは、1台導入するだけで、シンプルかつ高セキュリティーなネットワーク環境を低コストに導入できるという。複数の機器の設置・設定が不要となり、構築・運用のための工数も抑えられるとする。
さらに、ルーターやスイッチなどのネットワーク接続機器を一元化、簡素化、自律化して管理・運用を実現するAMF Plus(Allied Telesis Management Framework Plus)の管理対象となるAMF Plusメンバーに対応。接続するだけで自動設定を完了するゼロタッチコンフィグレーションや、障害からの迅速な復旧を実現するオートリカバリーなどにより、運用・管理コストが削減でき管理者の負担も軽減できるという。サイズは幅200×高さ45×奥行き240mm。
AT-TQ6702e GEN2は、Wi-Fi 6対応の屋外用無線LANアクセスポイント。2.4GHz帯と5GHz帯の同時使用が可能な2ラジオを搭載し、8×8ストリーム対応のため、最大4.8Gbpsの高速・大容量通信が可能だとする。また、保護等級IP66/IP67などの規格に適合し、動作時温度がマイナス40~65度まで対応。サイズは幅257×高さ90×奥行き227mm。
大学のキャンパスや自治体の避難施設などの屋外スペースや、工場などの高温となる場所への無線LAN構築に最適としている。さらに、建物間や拠点間の利用も可能で、病院やホテルの建物間での患者や宿泊客の情報共有や、事務所から倉庫の在庫管理や工場の温度・湿度の調整などの環境管理など様々なシーンで利用できる。
今回、Wi-Fi 6対応「AT-TQ6602 GEN2」と「AT-TQ6702 GEN2」が、無線LANアクセスポイントの増設や無線LANエリアの拡大をスマートに実現するソリューション「AWC-SC(AWC-Smart Connect)」に対応する。
さらに、Wi-Fi 6対応無線LANアクセスポイント4製品およびネットワーク統合管理ソリューション「AT-Vista Manager EX」のファームウェアをバージョンアップし、同社ウェブサイトからのダウンロードサービスを8月31日から開始している。
本ファームウェアバージョンアップで、Wi-Fi 6対応「AT-TQm6602 GEN2」と「AT-TQm6702 GEN2」が「AWC-SCL(スマートクラスター)」に対応。
無線LANコントローラーを設置せずに1グループにつき最大10台まで無線LANアクセスポイントを管理できる。また、電源を入れるだけで周囲のアクセスポイントを自動的に検出し、自律的に設定を同期するため、2.4GHzと5GHzのどちらのラジオでもシングルチャンネルモードでの無線LANを構築でき、ローミングレスの安定通信を実現。ネットワーク管理者のいないサテライトオフィスや小売店・飲食店などに無線LAN環境を低コストで簡単に構築できるという。