みなさん、こんにちは!
横浜・八景島シーパラダイスの飼育員がお届けする「生きもの日記」。
第30回は魚類飼育を担当する坂本祐里子がお伝えします。
今回ご紹介するのは、アクアミュージアムLABO5『大海原に生きる群れと輝きの魚たち』の大水槽に暮らす生きものたちです。
前回の記事はこちら。
■ふれあいラグーンで23年に誕生したケープペンギンのヒナたち!
※過去の連載記事はこちら:横浜・八景島シーパラダイスの飼育員生きもの日記
シーパラの大水槽は水深8m、水量はなんと1500トン! これはお風呂でいうと7500杯、約20年分に相当します。
そんな大水槽では、「喰う・喰われる」の厳しい自然の海でたくましく生き抜く魚たちの生態を展示しており、20種類以上の魚が暮らしています。身を守るために群れを成すイワシなどの小型魚から、捕食者として頂点に君臨するサメやエイなどの大型魚まで、見どころは盛りだくさんです!
まずご紹介するのは「アカシュモクザメ」! 大水槽の人気者です。
シュモクザメの特徴は何といってもトンカチ型の頭部。別名「ハンマーヘッドシャーク」と呼ばれています。
この頭部は遊泳する上で“かじ取り”の役目があり、頭の向きを少し変えるだけで簡単に方向転換ができます。シーパラでもアカシュモクザメたちの小回りの利いた泳ぎが見られますので、ぜひ観察してみてください。
続いても大水槽の人気者、「ホシエイ」です。
体盤幅は最大1.8mにもなる、大水槽で一番大きなエイです。
実はこのホシエイ、とっても近くで見られるおすすめスポットがあります!
それはこちら…
大水槽の中を通るエスカレーター、「アクアチューブ」です!
まるで水中散歩をしているような景色が楽しめるスポットなのですが、ここから見られるホシエイの姿がこちら。
お腹側から見るエイの顔は、ほほえんでいるようでとっても癒されます!
口の上には目のように見える2つの点がありますが実際は鼻の孔で、本当の目は背中側にあります。
次にご紹介するのは大水槽の隠れおしゃれさん、「ヒゲダイ」です。
魚のひげというと「ナマズ」や「ヒメジ」の仲間のように細くて長いものがイメージされやすいですが、ヒゲダイのひげは一味違います。
ワイルドな“あごひげ”なのです。
いかがですか? 目立たないけど、おしゃれですよね。
ヒゲダイは日本の固有種で、その見た目から学名には「sennin」(仙人)と付いています。
大水槽では、アクアチューブの横や水槽右側の壁寄りでまったりしていることが多いので、ぜひ探してみてください。
最後にご紹介するのは幻想的な群れを作る大水槽で一番小さな魚、「マイワシ」です。
大水槽では約5万尾のマイワシたちが身を寄せ合い、時には優雅に、時には目まぐるしく動く壮大な魚群を見せてくれます。
こちらは先日、大水槽にマイワシの搬入をした際の様子です。
活魚運搬車でシーパラへと運ばれてきたマイワシをお出迎え。水から出さないようにマイワシたちを大水槽へと移動します。
搬入直後は元々いた群れと新しい群れが分かれることが多いですが、数日経つと徐々に合流して大きな群れとなります。
そして大水槽では、マイワシたちが主役のショー「スーパーイワシイリュージョン」を開演しています。
普段とは異なり、光と音に合わせてダイナミックに群泳するマイワシたちの姿をご覧いただけますので、ぜひ見に来てください!
小型魚から大型魚まで、強くたくましく生きる魚たちの姿に興味が湧いてきましたか?
大水槽には、こちらで紹介しきれなかった魅力的な魚たちがまだまだたくさんいます。
個性豊かな生きものが共に暮らす『大海原に生きる群れと輝きの魚たち』の大水槽を見に、横浜・八景島シーパラダイスへぜひお越しください!
横浜・八景島シーパラダイス
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