パソコンショップSEVEN「ZEFT G33WH」の性能をチェック
多ジャンルゲームを快適に、デザインもこだわりたい欲張りゲーマーのためのBTOPC
2023年08月31日 13時00分更新
白色と黒色のコントラストが美しいパソコンショップSEVENのゲーミングパソコン「ZEFT G33WH」(関連記事)は、ミドルレンジ向けのスペックを備えたお買い得感に優れたモデルだ。では、実際にゲームはどの程度にプレーすることができるのだろうか。さっそく、いくつかのゲームをプレイし、そのパフォーマンスを確かめてみたい。
ZEFT G33WH
https://pc-seven.co.jp/spc/20020.html
価格(6月20日現在):29万9800円(税別)、32万9780円(税込)
ZEFT G33WHの主なスペック | |
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CPU | Core i5-13600KF(3.5GHz~最大5.1GHz)、14コア(Pコア:6、Eコア:8)/20スレッド |
CPUクーラー | DeepCooler「LS720 WH」 |
グラフィックス | GALAKURO GAMING「GK-RTX4070-E12GB/WHITE/TP」(GeForce RTX 4070) |
メモリー | CORSAIR VENGEANCE DDR5 16GB×2 |
ストレージ | Western Digital「WD Black SN770」(1TB SSD、PCIe4.0) |
PCケース | DeepCool「CH510 WH」 |
内蔵ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ(USB接続) |
通信規格 | 有線LAN(2.5GBASE-T)、Wi-FI 6E、Bluetooth 5.0 |
電源ユニット | Cooler Master「V850 GOLD V2 WHITE EDITION」(定格出力850W、80PLUS Gold認証) |
OS | Windows 11 Home(64bit) |
2023年7月28日時点の構成です。現時点の構成はウェブページを参照ください。
フルHDならコアなプレイヤーも満足いく性能
ゲームによっては4Kでも高性能を発揮
まずは、定番のベンチマークツール「3DMark」(Version 2.26.8098)の総合スコアーから見ていこう。ZEFT G33WHは、「Firestrike」で良好なパフォーマンスを発揮しており、とくにテスト解像度が3840×2160ドットとなるFire Strike Ultraでもスコアーが1万を超えている点は特筆に値する。
DirectX 12のテストとなる「Time Spy」でも、描画負荷が大きいTime Spy Extremeで8000台のスコアーを叩き出している点は立派。もう1つのDirectX 12のテストとなる「Speed Way」でも、4500程度のスコアーを発揮しており、ZEFT G33WHのゲームパフォーマンスの高さに期待できる。
では、実際のゲームではどうなのか、「Apex Legends」のテスト結果に移ろう。ここでは、オプションから描画負荷が最大となるように設定したうえでゲームをプレー。その間のフレームレートを「Fraps」(Version 3.5.99)で取得した。
その結果だが、ZEFT G33WHは1920×1080ドットだと、ゲームの仕様における上限となる300fpsにほぼ張り付いた状態となった。3840×2160ドットでも、常時120fpsを超えるフレームレートを発揮しており、かなり快適にゲームをプレーできることは誰の目にも明らか。より高いフレームレートを目指すコアなプレイヤーにとっても、十分満足のいく性能ではないだろうか。
続いて、描画負荷が少し高めの「Call of Duty: Modern Warfare 2」もテストしてみよう。ここでは、「極限プリセット」を適用したうえで、DLSSを有効に設定。その状態でゲームに用意されたベンチマークモードを実行している。
その結果は、さすがに3840×2160ドットにもなると、最小フレームレートは80fps程度にまで低下するものの、プレーするだけであればまったく遜色のないフレームレートだ。1920×1080ドットになると、最小フレームレートは160fps以上にまで向上し、マルチプレイ時でも有利に立ち回ることができそうだ。
「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」では、「最高品質」に設定し実行した。スクウェア・エニックスが示す指標では、1万5000以上が最高評価とされており、ZEFT G33WHは2560×1440ドット以下の解像度でそれを満たしている。
3840×2160ドットではスコアーは1万3000強と若干届いていないものの、スコアーの詳細を確認すると、最小フレームレートは63fpsと高く、平均フレームレートは90fpsに達していた。指標の最高評価には届いていないものの、3840×2160ドットでも問題ないプレーが実現できるといっていい。
ゲーム以外のパフォーマンスも確認しておこう。まず、システム全体の性能が推し量れる「PCMark 10」(Version 2.1.2636)からだが、ここでは無償版でも利用できるPCMark 10(無印)のテストを実行している。
ZEFT G33WHの総合スコアーは9000弱と良好で、スコアーの詳細を見ると、「Digital Content Creation」が1万5000以上でもっとも高い結果となっている。このDigital Content Creationは、動画編集やフォトレタッチなどコンテンツ制作に関するパフォーマンスをチェックするテストで、ZEFT G33WHはそれらの用途でも高性能を発揮するということになる。
また、アプリケーションの起動やWebブラウジングといった基本性能を見る「Essentials」や、Officeアプリケーションの性能を知る「Productivity」でも1万を超えるスコアーを出しており、ミドルレンジ向けながらもZEFT G33WHはさまざまな用途で活躍できる1台といえそうだ。
最後に「CrystalDiskMark」(Version 8.0.4)でストレージ性能も見ておきたい。ZEFT G33WHは、シーケンシャルリードで最大5200MB/s、シーケンシャルライトで5000MB/s弱と高性能を発揮。ランダムアクセスも、リードとライトともにが最大1000MB/s弱とかなり高速。ストレージ周りでストレスを感じることはまずないはずだ。
さまざまなジャンルを快適にプレー可能
価格とゲーム性能のバランスが魅力的
以上のテスト結果から分かるとおり、ZEFT G33WHのゲームパフォーマンスは優秀だ。1920×1080ドットであれば、高フレームレートを欲するFPSやTPSプレイヤーの需要を満たし、2560×1440ドットで多くのゲームが快適にプレーできるフレームレートを発揮する点はかなり魅力的だ。しかも、ゲーム以外でも高いパフォーマンスを発揮し、さまざまな用途で活躍できる点も見逃せない。
価格は標準構成で32万9780円からと、この構成を考えるとお買い得感は申し分ない。ミドルレンジ向けの仕様ではありながら、価格を抑えつつもゲームで高性能が期待できるZEFT G33WHは、そのデザインを含めて多くのゲーマーの心に刺さる1台ではないだろうか。