『フェ~レンザイ -神さまの日常-』キュウゲツ役 内田真礼さん&たまちゃん役 高橋李依さんインタビュー
声優 内田真礼×高橋李依インタビュー 「フェ~レンザイ」の魅力を聞いてみた!
2023年10月03日 18時00分更新
テレビ東京系列全国6局ネットで放送され、10月から放送局が拡大されるアニメ「フェ~レンザイ -神さまの日常-」。
中国で絶大な人気を誇る国民的作品「非人哉(ひとにあらざるかな)」の吹き替え版として日本で展開する本作は、神さまや妖怪たちが現代社会で面白くも奇怪に過ごす日常を描いたコメディーアニメ。九尾の妖狐「キュウゲツ」を中心にして、軽快なボケとツッコミが笑いを生み出す何気ない人間界での生活を映し出す物語となる。
今回、キュウゲツ(九月)役 内田真礼さんと、たまちゃん(小玉)役 高橋李依さんにインタビューした。内田さんと高橋さんが感じた「フェ~レンザイ」の魅力や演じるキャラクターの印象、独特な収録現場の様子などを聞いてみたので紹介しよう。
アフレコ収録は本国版アニメを聞きながら
――多彩なキャストが集まる現場になっているかと思いますが、
どのように収録されているのでしょうか?
内田:アフレコは、一人ずつ分散して全員がバラバラに収録したと思います。ただ、コウテン役の高橋さん(HiHi Jets/ジャニーズ Jr.)とナタ役の中村さん(7 MEN 侍/ジャニーズ Jr.)はずっと見学していましたね。お二人は声優に初挑戦と聞いていたので勉強のため他の方の演技も見ていたのではないかと思います。
高橋:よくあるアフレコとは少し違うイメージで想像していただけると。私たちは本国(中国)版の声優さんがお芝居した原音に合わせて声を当てていく、いわゆる吹き替え作業なので、日本語版のキャストさんと掛け合う感覚より、それぞれに同じ方向を目指していくような感じが近いかもしれません。
――本国版を見ての印象を教えてください
内田:最初に声を録ったのは、キュウゲツが満員電車に乗るシーンだったのですが、その後も会社に勤めていたりとか、日常に溶け込んだ神さまのお話しだったりするので、文化の違いとかはあまり感じませんでした。家族の繋がりとか、誰と誰が仲良いとか、キャラクター間の関係も分かりやすい作品です。
高橋:「神さまたちの日常」というサブタイトルが付いているように、私たちにとっても身近な風景が描かれているので、神であることに囚われず向き合える作品ですね。
ただ、ふとした時にキャラクターたちの会話や考え方が神様ベースになっていて、たとえば春節になると、たまちゃんがキュウゲツにお年玉をあげたりするんですよ(第3話)。そのシーンから、たまちゃんの方がキュウゲツより年上なんだと知ったり、神さまたちの年齢関係を微笑ましく思いました。
内田:見た目とか関係無いんだね(笑)
高橋:そうそう。何気ないシーンで「そういえば神さまのお話だった」って気付かされるんですよね!
――中国で大人気の国民的アニメとなりますが、
プレッシャーなど感じましたか?
高橋:むしろ中国に行ってみたくなりました! グッズとかも現地でしか買えないものがあるそうで。なんなら原作も買いに行きたいし、コスプレしてる人もいらっしゃるんでしょうか。イベントとかもあったら行きたいなあ。
内田:なんかすごいよね。向こうでこんなに人気があるんだって、SNSとかを見るとその人気の凄さを実感します。
――制作サイドからディレクションがあったりしますか?
内田:音響監督さんからは、日本で伝わりやすい言葉に置き換えていると聞いていたので、日本の方に見やすいような演技を心掛けました。
「この人が演じるからこういう台詞にしよう」と吹き替えの台本を書いてくれたそうなんです。私をどのように思ってキュウゲツの台詞を書いてくれたのかは気になりますね(笑)
高橋:気になりますよね! どのあたりが我々っぽいんだというのは聞いてみたいです。
内田:なので、キャラクターと声優の共通点を見つけるのもファンの方には楽しんでいただけるかなと思います。