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Fractal Designの「North」を採用、ゲームやクリエイティブ性能をチェック

ゲーマー・クリエイターなら高性能で見た目も一味違うPCが気にならない?

2023年08月18日 14時00分更新

文● 八尋 編集●ASCII

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「ZEFT G32NOR」

 パソコンショップSEVENが販売する「ZEFT G32NOR」は、Fractal Designの「North」を採用するゲーミングパソコンだ。フロントパネルに木の格子を採用しているのが特徴。また、第13世代のCore i7と、GeForce RTX 4070を採用し、快適なゲームプレイが実現できるのもポイントとなっている。

フロントパネルに木の格子を採用

 そこで今回は、各種ベンチを計測し、本機の性能についてチェックしていく。なお、外観についてや本機についてのインタビューも、以下で紹介しているので、気になる方はチェックしてほしい。

見た目にこだわるなら、木の格子を使ったPCケース「North」のBTOゲーミングPCはいかが?
木の温もりを感じる和風ゲーミングPCが誕生したワケとは?

ZEFT G32NOR
https://pc-seven.co.jp/spc/19966.html
価格(5月29日現在):26万9800円(税別)、29万6780円(税込)

試用機の主なスペック
機種名 ZEFT G32NOR
CPU Core i7-13700F(定格クロック2.1GHz~最大クロック5.2GHz)16コア/24スレッド、共有キャッシュ30MB
CPUクーラー リテールクーラー
グラフィックス ZOTAC「ZOTC RTX 4070 Twin Edge OC」(GeForce RTX 4070)
メモリー DDR4-3200 16GB(8GB×2、スロット数4のうち2スロット使用)
ストレージ 1TB M.2 SSD(Western Digital「WD Black SN770」、PCIe 4.0)
マザーボード ASRock「B760M Pro RS/D4 WiFi」(Intel B760チップセット)
PCケース Fractal Design「North」
内蔵ドライブ DVDスーパーマルチドライブ(USB接続)
通信規格 有線LAN(2.5GBASE-T)、無線LAN(IEEE 802.11ax/ac/a/b/g/n)、Bluetooth 5.0
電源 Silverstone製 定格出力750W、80Plus Gold認証
OS Windows 11 Home(64bit)

 ZEFT G32NORの主なスペックは、Core i7-13700F、GeForce RTX 4070、16GBメモリー、1TB SSDという構成だ。この構成でどれくらいの性能が出るのか、まずは基本性能からチェックしていこう。

CPU-Zの結果

GPU-Zの結果

 CPUパワーを測る「CINEBENCH R23」は、マルチコアが18020pts、シングルコアが1966ptsという結果になった。どちらも十分に高く、ゲームだけでなく実況配信や動画編集といったクリエイティブ用途でも存分に活躍してくれるスコアといっていいだろう。

「CINEBENCH R23」の結果

 パソコンの総合性能をチェックできる「PCMark 10」は、総合スコアが8679という結果になった。詳細をみていくと、アプリ起動速度、ビデオ会議、Webブラウジングの性能を測る「Essentials」が11337、表計算や文書作成のオフィスソフト性能を測る「Productivity」が10977、写真編集や動画編集、3DCG製作などのクリエイティブ性能を測る「Digital Content Creation(DCC)」が14256だった。

「PCMark 10」

 すべてのスコアが1万を超えているほか、DCCがかなり高め。ケースも相まって、デザインや動画クリエイターが自宅やオフィスに置くパソコンとしてもオススメできる。

 クリエイティブシーンで定番のアドビ製アプリで実際に写真の現像や編集、動画のエンコードなどを行なう「UL Procyon」もチェック。「Photoshop」「Photoshop Lightroom Classic」を利用する「UL Procyon Photo Editing Benchmark」と、「Premiere Pro」を利用する「UL Procyon Video Editing Benchmark」を実行した。

UL Procyon Video Editing Benchmarkの結果

UL Procyon Video Editing Benchmarkの結果

 結果は、UL Procyon Photo Editing Benchmarkが7480、UL Procyon Video Editing Benchmarkが7357と、いずれも高めのスコアを記録した。ZEFT G32NORであれば、写真・動画編集ともに快適にこなすことができるだろう。

 3Dグラフィック性能を計測する「3DMark」は、Speed Wayが4288、Port Royalが10870、Time Spy Extremeが8037、Time Spyが16647という結果になった。とくにPort Royalのスコアが高いので、レイトレーシングをオンにしたゲームプレイにも期待できる。全体のスコアをみても、WQHDゲームプレイまでは結構快適にできそうだ。

Speed Wayの結果

Port Royalの結果

Time Spy Extremeの結果

Time Spyの結果

 ということで、ゲーム系のベンチマークをチェックしていこう。

 まずは、定番の「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」を計測。高品質、フルスクリーンという設定で、フルHD、WQHD、4K解像度でのスコアをチェックした。

「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」の結果

 結果は、4K解像度だと7274(快適)にとどまったものの、WQHDは12744(非常に快適)、フルHDは16522(非常に快適)と、どちらもFFXVベンチマークの最高指標となる非常に快適をマークした。負荷が高めのゲームでも、WQHDまでは快適にプレイできそうだ。

 続いて、「サイバーパンク2077」のゲーム内ベンチマークをチェック。プリセットをレイトレーシング:ウルトラに設定し、フルHD、WQHD、4K解像度で計測。加えて、同じ設定でDLSS Frame Generationをオンにした状態でも計測した。

「サイバーパンク2077」、DLSS Frame Generation:オン

「サイバーパンク2077」、DLSS Frame Generation:オフ

 DLSS Frame Generationがオフの場合は、4Kだと平均が60fpsを切ってしまうが、オンにすると70fps以上を記録している。本作が4Kでも平均60fps以上で遊べるというのは、好印象だ。

 ハイグラフィックで高負荷な2タイトルで計測したが、どちらもWQHDだと快適に、4KではGeForce 40シリーズが対応しているDLSS 3.0対応タイトルであればよりしっかりとプレイできるということがわかった。

 最後に、ストレージ速度を計測する「CrystalDiskMark」を計測。結果は、シーケンシャルリードで5227.64MB/sを記録した。最近だとものすごく速いというわけではないが、ゲームプレイはもちろん、クリエイティブ用途でもしっかりと快適にこなせる速度といっていいだろう。とくにゲームのロードやマップの読み込みであれば、不満に感じることはないと思う。

「CrystalDiskMark」の結果

 ZEFT G32NORは、Fractal DesignのNorthを採用し、パソコンデスクはもちろん、リビングやテレビの横に置いても違和感のないデザインなのが特徴だ。加えて、ゲームやクリエイティブ作業にしっかり使える性能を持っているのもわかった。

 価格も29万円台と30万円いかに収まっており、外観にも性能にもこだわりたいユーザーにはピッタリといえる1台となっている。一味違うデザインのゲーミングパソコンがほしいという人は、ZEFT G32NORをチェックしてみては、いかがだろうか。

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