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ドコモ、データ通信の品質に難があった新宿・渋谷・池袋・新橋で改善したと公表

2023年07月28日 16時05分更新

文● ASCII

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 NTTドコモは28日、「都内4エリア(新宿・渋谷・池袋・新橋)通信品質改善状況と今後の取り組みについて」と題するリリースを公表した。

ドコモ

アンテナが立っているのにデータ通信ができないという声が多かった都内主要駅でのドコモネットワーク。4エリアでの改善状況について公表している

今年初め頃からSNS上で見られた「ドコモでデータが流れない」
都内の4つのターミナルで対策を実施し、状況が改善

 ドコモのネットワークについては、今年初め頃から都内主要ターミナル駅中心に「アンテナが立っているのにデータが流れてこない」「速度が遅い」といった意見をSNS上で見かける機会が増えていた。

 この問題について、今年4月の記者説明会でドコモ側も事態を認識しているとしたうえで、5Gエリアの拡大が本質的な解決策としつつも、今夏までの急ぎの取り組みとして、「カバーエリアの調整」「周波数間の分散制御」を進めることで改善するとアピールしていた(「ドコモ、最近のネットワーク逼迫を「認識している」 5G拡大とエリアチューニングで対策」)。今回のリリースはその取り組みと品質改善の状況を説明しているものとなる。

ドコモ

根本的な解決策としては基地局・エリアの強化が必要となるが、短期間で可能な方策として、基地局間のエリア調整やプラチナバンドをつかみすぎる動作の制御などを進めている

 リリース内では、特につながりにくい状況があった都内4エリア(新宿・渋谷・池袋・新橋)について、以下の3つの取り組みを進めたとする。

基地局ごとのカバーエリアの調整(電波照射の角度調整・指向調整・出力調整)
周波数間の偏りをなくす分散制御(基地局設備の設定値変更)
基地局設備の増設(5G設備増設、4G設備増設)

 その結果、渋谷駅山手線・埼京線ホーム中央付近以外については、不便なく利用できる状態に改善されたとのこと。渋谷駅山手線・埼京線ホーム中央付近では、駅改良工事にともない、一部屋内アンテナを取り外す必要が生じたが、9月をめどに再設置工事をする準備を進めているとしている。

 ドコモでは引き続き「カバーエリアの調整」「周波数間の分散制御」を進めるとともに、より根本的な解決策である4G/5G設備の増設、基地局の新設なども積極的に実施するとのことだ。

 

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