このページの本文へ

前へ 1 2 3 4 5 次へ

Honda「TEAM YAMATO」に密着

Honda「S660」を作った中の人はレーシングチームの監督兼ドライバーになっていた!

2023年07月23日 15時00分更新

文● 栗原祥光(@yosh_kurihara) 編集●ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

開幕戦以来連続表彰台! スゴいぞHRDC!

HRDCのドライバー達。左から柿沼選手、木立選手、石垣選手。後ろで傘をさすのは、サーキットのリトルエンジェル兼サーキットのブラックダイヤモンドの葵 成美さん

 せっかくなので、もうひとつの特別自己啓発チームであるHRDCの様子もご紹介しましょう。今シーズンは開幕戦優勝、第2戦の富士24時間では3位と好成績。今大会も表彰台を狙いたいところです。ちなみにウェイトハンディは45kg。今大会、ST-2クラスには三菱のEVO10が2台、GRヤリスが2台、シビック TYPE Rの計5台が参加しました。ここはニュルブルクリンクFF量販車最速の実力を、四駆勢にみせつけたいところです。

3番グリッドについたマシン

 予選はクラス3番手。代表の木立選手に「重くなったのに3番手はすごいじゃないですか」と聞くと「全然ダメ」と笑いながら応えます。どうやら良さそうな雰囲気。

スタート直後の様子

3番手をキープする木立選手

 決勝は木立選手、石垣選手、柿沼選手という順。木立選手はちょっと遅れたりしたものの、快走をみせて、約1時間後に石垣選手にチェンジ。給油とフロントタイヤ2本を交換してピットアウトします。

快走するHRDC

給油作業をするメカニック

 午後のレースはセーフティーカーが出る荒れ模様。そしてHRDCにもマモノが襲いかかります。なんとAドライバーの石垣選手の走行規定時間(60分)を前にしてガス欠症状が出てしまったのです。これは燃料計算を間違えた、というより想定より燃費が悪かったから。そのため給油だけのためにピットイン。そのままコースへ戻ります。チームは作戦を変更し、石垣選手でギリギリまで走りマージンを作る作戦に。

レース終了残り15分で柿沼選手にチェンジ

ロングスティントをした石垣選手

 そしてレース終了15分前というタイミングで柿沼選手に交代。3位でチェッカーを受けました。

チェッカーを受けて喜ぶスタッフたち

安堵の表情でピットに戻る木立選手(右)

この日の功労者である石垣選手

マシンをホームストレートに止めて戻ってくる柿沼選手

表彰台での選手たち

シャンパンファイト(ノンアルコール)をする選手と祝福を受けるチームスタッフ

木立選手からマネージャーにシャンパンボトルが渡される

味見をする「サーキットのリトルエンジェル」兼「サーキットのブラックダイヤモンド」の葵 成美さん

 開幕以来、連続表彰台のHRDC。スパークリングセレモニーで、チームスタッフは大はしゃぎです。その後、木立さんはチームマネージャーに美酒(ノンアルコール)の瓶を手渡したのですが、その瓶はなぜか「サーキットのリトルエンジェル」で「サーキットのブラックダイアモンド」な葵 成美さんのところへ。そして彼女は、なんとその場で飲み始めたではありませんか。長年表彰式を見ていますが、スパークリングを飲むRQの姿は初めて。それだけチームに溶け込んでいるというわけですね。

勝利の女神を迎えたHRCだが……

HRCのレースクイーンを務めた奥田千尋さん

 最後にワークスのHRCの様子をご紹介しましょう。前回の富士戦レポートで筆者が「HRDCにRQはいるのに、HRCにはRQがいない」ということを書いたためか、今回ピットでは可愛らしい女性の姿を見かけました。お名前は奥田千尋さん。なんとリケジョなのだそうです。

ピットレーンスタートをするHRC

孤独旅をするHRC

頭からピットに入り修理等を受けるマシン

 勝利の女神を迎えたHRCですが、富士24時間に続いて駆動系にトラブルが発生したらしく決勝はピットレーンスタート。レース中もブレーキランプが点灯しなくなるなど、電装系やらコンピューターのトラブルが発生しては、頭からピットに入って修理をして、その時にドライバー交代をしているという印象。

ST-Qクラス表彰式の様子

レース終了直後のHRCピットの様子

 無事ゴールできたものの、チームの雰囲気は重く、富士戦と同様、どこか近寄りがたい雰囲気でした。でも、まだ参戦2戦目。これからです! 最初から勝ちまくっていたら面白くないじゃないですか! 

 スーパー耐久シリーズの次戦は大分県・オートポリスで7月29~30日に開催。パワーサーキットなので、ここはPowered by Hondaの本領に期待したいと思います。ワークスに、特別自己啓発のプライベーターとして参戦するHondaの従業員たちに、これからも注目しましょう。

■関連サイト

前へ 1 2 3 4 5 次へ

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

ASCII.jpメール アキバマガジン

クルマ情報byASCII

ピックアップ