Nothingのスマートフォン「Nothing Phone (2)」が発表になった。1年前の2022年7月13日(現地時間)、ロンドンで発表された初代モデル「Nothing Phone (1)」は背面が光る「Glyph Interface」を搭載し、大きな話題となった。後継モデルはどのように進化したのか、写真を中心にファーストインプレッションをお届けする。
Nothing Phone (2)はチップセットにSnapdragon 8+ Gen 1を搭載する。一世代前のものだが、初代モデルがSnapdragon 778G+を搭載していたことを考えると、ミドルハイレンジからハイエンドモデルへと本体性能は大きく高まった。ディスプレーサイズは6.7型で、これも初代の6.55型から大型化されている。解像度は2400×1080ドットで120Hz駆動に対応する。
背面デザインも初代モデル同様に透明なガラスパネルで覆われており、内部にはGlyph InterfaceのLEDライトなどが透けて見える。一目で見てNothingの製品とわかる外観であり、カバーをつけて使うのは無粋と思わせるデザインだ。なお初代モデルとの比較写真は記事の後半で紹介する。
本体カラーは初代モデル同様にホワイトとグレーの2色。色合いは若干変わっている。これも初代モデルとの比較は後述する。
外観は大きく変わっていないように見えるNothing Phone (2)だが、実は本体の断面形状がやや変わっている。本体右側面には電源ボタンを備えるが、よくみると側面の背面側が若干カーブした形状に仕上げている。初代モデルは角をしっかり仕上げたiPhone現行モデルによく似た形状だったが、Nothing Phone (2)では本体を握ってみると背面側がカーブしており、手に当たる部分の感覚が異なる。
左側面にはボリュームボタンを備える。わずかな形状の差だが、持ってみると初代モデルよりも持ちやすく感じられる。本体サイズが若干大きくなったこともあり、より使いやすい形状に変更したようだ。
本体底部のSIMカードスロットやUSB Type-C端子などはオーソドックスな配置だ。
今回実機を試す時間はわずかだったが、ホーム画面のウィジェットは大きく改善されており、外観も見やすくアプリを開かずとも多くのデータに直接アクセスできるようになった印象を受けた。ウィジェットの種類も多く、Nothingのオリジナルのウィジェットを使えばNothing Phone (2)をより自分好みにカスタマイズできる。Nothing Phoneの目指すモダンな製品をより実現できるだろう。
背面のLEDライトを使う「Glyph Interface」も大きくバージョンアップした。Nothing Phone (2)ではライトがより細かく分割され、初代モデルよりもバリエーションに富んだライティング効果を提供してくれる。
ライトはカメラ部分が2分割され、また中央のサークルライトは6分割されている。
Nothing Phone (1)とNothing Phone (2)を比較する
それでは初代Nothing Phone (1)とNothing Phone (2)を比較してみよう。正面側はほとんど変わらないため、まずは背面を比較する。どちらも同じホワイトモデルだが、白の色合いは若干異なって見える。またライトが光っていないとわからないが、ライトの形状も異なっているのがわかるだろうか。
そして、右上側の赤のワンポイントがNothing Phone (2)では横のラインになっており、ここが最も差異が目立つところだ。
LEDライトを着けるとライトパターンの差がよくわかる。
本体サイズはNothing Phone (2)のほうが縦に長くなっていることがよくわかる。ただし実際に手に持ってみると、側面のエッジを立てた仕上がりのNothing Phone (1)よりも、Nothing Phone (2)のほうが手になじみ持ちやすいと感じられた。ディスプレーの操作はこれくらいの大きさの違いでは体験が大きく変わるものではなく、初代モデルから買い替えても違和感なく使えるだろう。
色の差がわかりにくいホワイトモデルに比べ、グレーモデルはNothing Phone (2)でより淡い色合いに変えられた。よりライトかつカジュアルな印象を受けるし、初代から買い替えた場合はこちらのほうが新しいモデルと感じられるだろう。
スペックアップに加え、使い勝手も高まったNothing Phone (2)。ライティングがより楽しめる新しいGlyph Interfaceも魅力的。この夏、日本での発売が楽しみな製品だ。