新宿中村屋監修ソースの完成度が高いぞ:
コメダの傑作「チキンカツカリーパン」カレーソースとチキンカツの相性が良い! あとデカい!
2023年07月06日 16時00分更新
「チキンカツカリーパン」
コメダ珈琲店
7月4日発売
910円〜1000円(店舗により異なる)
https://www.komeda.co.jp/news/detail.html?article=16880
カリー祭りの主役登場
コメダ珈琲店といえば、「量が多い」というイメージを持っている人もいるでしょう。実のところ、メニューによってそのサイズ感はまちまちです。
たとえばスパゲッティーやサンドイッチなどは、「普通」とか「そこそこ」くらいだと思います。デカいと感じるのは、カツパンやハンバーガーシリーズ。異常な大きさというわけではないのですが、「喫茶店の軽食」と考えて注文すると、計算がいろいろ狂うサイズ感ではないかと。
そう、コメダ珈琲店は、すべてのメニューが常識外れの量の多さというわけではない。しかし、“珈琲店”という看板があるがゆえに、一部のメニューに関しては、我々の認識とズレを生み出すのではないでしょうか。「あれ、(喫茶店のメニューなのに)なんかデカくねえか?」と……。どうでもいい話かもしれません。本題に移ります。
全国のコメダ珈琲店では7月4日からカリー祭りと題して、新商品「チキンカツカリーパン」(910円〜1000円、店舗により異なる)など、新宿中村屋と共同開発したオリジナルカリーソースを使用した計3品を発売しています。
今回の主役は、新登場のチキンカツカリーパンでしょう。
コメダ珈琲店の特製カツパンに、揚げたてのチキンカツとカリーソース、レタスを挟んでいます。ジューシーなチキンカツは、スパイス香るカリーソースと相性ばつぐんとうたいます。
カツパンシリーズらしく、このチキンカツカリーパンもなかなかのサイズです。なんというか、“大きい”というより、“ズッシリ”といった感じです。パンもカツもちゃんと厚いので、重みがあり、口が小さい人だとちょっと食べにくいのでは……と不安になります。考え過ぎかしら。
カレーソースの完成度が高く、チキンカツとの相性も◎
実はコメダ史上に残る傑作なのでは
ポイントは、新宿中村屋監修のカレーソースでしょう。なんというか、「カレー味のソース」ではなくて、「カレーソース」なのです。
スパイスが効いている感じといい、ピリピリとしっかりした辛味といい、完成度の高いカレーをそのままソースに流用したという感じ。さすがは名店が監修しただけのことはある。
ただ、「激辛」というほどではないですが、辛さはあるので、辛いものが苦手な人は注意したほうがよいでしょう。このきちんとした辛味があるからこそ、パンの厚さに負けない味付けになっているのですが。
チキンカツ自体も、きちんとしたものです。肉の厚みがそれなりにあるのもそうなのですが、衣自体にも、ちょっとフライドチキン的な「ピリッ」とした塩気があるのです。カレーの辛味に負けないように配慮した結果だと思うのですけれども、英断だと思います。
カレーソースの味も、チキンカツの味もあるとなれば、「全体的に味が濃いのではないか?」と考える人もいるでしょう。そこはコメダ珈琲店、何しろパンが厚い。いざガブッと食べてみると、「ああ、これぐらい味がしっかりついていないと、このパンの厚みとマッチしないのだな」とわかるはず。
挟んでいる野菜がレタスというのも、いいなと感じました。定番の「カツカリーパン」だと刻んだキャベツがメインなのですが、チキンカツには、レタスというわけです。
いつものカツより脂が少ないという判断で、“カツサンド”というより“サンドイッチ”という概念で、レタスにしたのかもしれません。ボリューム感は異なりますが、ドトールコーヒーショップの「ミラノサンド」シリーズのような雰囲気にしたかったのでは、と。
やや厚めのパンを使っているぶん、こぼれやすいキャベツよりレタスが使われているのは、食べやすさを考えれば大事なポイントだと思います。まあ、それでもカレーソースがはみ出て指に付くこともしばしばなのですが。
もちろん、定番のカツカリーパンも傑作です。ただ、新宿中村屋監修のカレーソース自体の味がしっかりしているため、肉自体はあっさりしているほうがバランスが取れる=チキンカツのほうが相性がよいのでは? と考えることもできるでしょう。
まあ、でも、正直デカいですよ
多くの人がコメダ珈琲店に求める(?)「しっかりしたボリューム」を保持しながら、質の高いカレーソースを活かしたチキンカツ、ポロポロとこぼれにくいレタスを使用した慧眼。
チキンカツカリーパン、実はコメダ珈琲店のサンドイッチ系メニューの中でも、史上に残る傑作ではないかと思い始めています。カレーソースとチキンカツの相性は良いのだなあと、あらためて実感しました。
難点としては……やはり、大きいことでしょうか。いや、そこがメリットだろと言われると、そうなんですけど。常識的なサイズには収まっていると思うのですが。喫茶店の軽食として考えると、やはり大きいです。デカいです。厚みもあるし。
まあ、そのサイズ感も、コメダ珈琲店の特徴ということで。喫茶店といえどもお腹いっぱい食べたい、カレー味のサンドイッチ/バーガーが好みである……という人には、ぜひチェックしてほしいメニューですね。
モーダル小嶋
1986年生まれ。「アスキーグルメ」担当だが、それ以外も担当することがそれなりにある。編集部では若手ともベテランともいえない微妙な位置。よろしくお願い申し上げます。
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