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ハヤカワ五味です。ご相談は? 第1回

ハヤカワ五味です。ご相談は?

2023年07月12日 07時00分更新

文● ハヤカワ五味 編集●ASCII

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時間はかかるが、働き続ければ道は拓ける

 でも、そうなると、スペシャリティ(専門)がない人はどうしたらいいんでしょうか。これについては、実際に妊娠出産をきっかけにキャリアが大きく変わったという女性からもDMをもらいました。少し長くなりますが、いい内容なので紹介させてください。

 女性は1988年生まれ。新卒で出版社に入った後、3年間編集者として活動。会社員を辞めて大学院(メディア学専攻)に進学し、卒業前に妊娠したそうです。

 その後、卒業後に就職しようと考えていたメディア企業にインターン枠で仕事を開始。「出産後に正社員で雇うよ」と口約束をしていたものの、産後半年のタイミングで連絡をしたら「ポストが埋まったから採用できない」と言われて絶望したということ。

 その後、ようやく他社から内定が出たものの、年収は新卒時の600万円(残業代含む)から300万円へ半減。当時としては「キャリアにとって妊娠出産はマイナスでしかない」と感じたとしながらも、「あのスペックの私を正社員で雇ってくれた会社には今も感謝しかない」とつづっていました。

 その後、仕事で成果を出したり、転職したりと努力を続けた結果、出産から6年で年収600万(残業代なし)まで戻せたそうです。そのときの心境は「ようやくスタートラインに戻ってきた~、という感じ」と表現されていました。

 「私の超超超平凡なスペックでも、正社員キャリア3年しかなくても、自分のやりたいことを追求して行動し続ければ産後にキャリアを取り戻せます。時間はかかってしまいますが…。早期にスペシャリストになっておく、もっと戦略的に妊娠出産する、などもちろんもっと良い道はあると思います。それができないときは、産後とりあえず正社員の座につけば、その後キャリアを切り開いていける、というご紹介でした」(DMより)

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