144Hz/GTG1msの「JN-238Gi144FHDR-HSP」&165Hzの「JN-238Gi165FHDR-HSP」レビュー
Fast IPSって何がスゴイの?2万円台で高速応答/高リフレッシュレートが選べる23.8型液晶が登場
リーズナブルでもスタンドは優秀
死角を突いた意外な利点も?
本体のサイズは、23.8型とあって幅は540mmほどしかなくコンパクト。机上に置いてもあまり場所を取らない。また、安価なモデルではオミットされることが多い高さ調節機能も用意され、130mmほど調節することが可能だ。さらに、-5~+20度のチルト機能や±45度のスイーベル機能も有しており、かなり細やかな位置調節ができる点も好印象。
シビアな操作が要求されるFPSやTPSでは、液晶パネルの位置にもこだわりたいところだが、JN-238Gi144FHDR-HSPであれば、満足いく形で設置できるというわけだ。そのほか、±90度のピボット機能も用意されているため、ドキュメントやウェブ画面の縦表示のほか、縦スクロールのシューティングゲームなどでも活躍することは間違いない。
映像入力端子は、DisplayPort 1.4とHDMI 2.0を2つずつの計4系統。どの端子でもリフレッシュレート144Hzに対応しているため、使い勝手は良好だ。PlayStation 5の120Hzモードに対応しており、PC以外にコンシューマーゲーム機のディスプレーとしても魅力的だ。また、スピーカーは有していないものの、ヘッドフォン出力端子も搭載している。
OSDの操作は液晶パネル右側の背面に用意されたスティックボタンで行う。このボタンは、アクセスがしやすく基本的な操作性は良好なのだが、各項目の決定はスティックの押し込みではなく、右側に倒すことで行われる点は少々慣れが必要だと感じた。
なお、このスティックボタンは、メニュー非表示状態から押し込みでメニュー表示、上で入力ソースの選択、下でボリューム調整、左でゲームアシスト機能の設定、右でピクチャーモードにクイックアクセスできる。OSDは日本語表示に対応しているほか、プリセットとして3つまで設定内容を保存可能だ。
また、実はJN-238Gi144FHDR-HSPは“メーカーロゴが製品に記載されていない”というのも面白いポイントだ。一般のユーザーからすれば「それが何?」といった点だが、eスポーツイベントで会場の映像を配信する際など、スポンサーの関係でロゴが映らないように気を付けなければならない、といった場合がある。
そうした“しがらみ”を気にせず使用できるという点は、実はゲーミングディスプレーとしては死角を突いた一つのポイントになり得るところだ。なお、これは後述するJN-238Gi165FHDR-HSPでも同様となる。
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