ハイエンド向けらしく高性能なパーツを採用
フルタワー「Hyperion」に合ったASUSづくしのコダワリパーツ構成のBTOPCがスゴいぞ!
2023年06月29日 19時00分更新
マザーボードを始めビデオカードなど、ASUSの製品は人気が高い。そういったASUS製品を好むユーザーに中には、フルタワーケースの「ROG Hyperion GR701」(以下、Hyperion)が気になる人も多いはずだ。
そんななか、「パソコンショップ SEVEN」からこのHyperionを採用したゲーミングパソコン「ZEFT Z32PBA」が発売された。では、このZEFT Z32PBAはどのようなPCなのだろうか、詳しく見ていきたい。
関連記事:デザインと機能性が融合「ROG Hyperion」採用、ASUS尽くしの最強BTOPCの魅力を聞いた
ZEFT Z32PBA
https://pc-seven.co.jp/spc/19721.html
価格:73万3800円(税別)、80万7180円(税込)
試用機の主なスペック | |
---|---|
モデル名 | ZEFT Z32PBA |
CPU | Core i9-13900K(最大5.8GHz)、24コア(Pコア:8、Eコア:16)/32スレッド |
CPUクーラー | ASUS ROG Strix LC II 360 ARGB |
グラフィックス | ASUS ROG Strix RTX4080 |
PCケース | ASUS ROG Hyperion GR701 |
マザーボード | ASUS ROG Strix Z790-F Gaming |
メモリー | CORSAIR VENGEANCE DDR5 64GB(16GB×4) |
ストレージ | WD SN850X 2TB m.2 SSD×2 |
電源 | ASUS ROG Thor 1200W Platinum II |
光学式ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ(ASUS製、外付けUSB) |
サイズ | およそ幅268×奥行659×高さ639mm |
OS | Windows 11 Pro(64bit) |
ケースから始まりASUS尽くしの一品
ハイエンド向けらしく高性能なパーツを採用
ZEFT Z32PBAは、ケースだけでも高価なHyperionを採用するだけあって、ハイエンド向けモデルとなっている。CPUには、Pコア8基、Eコア16基の計24コア/32スレッド対応の「Core i9-13900KF」(以下、i9-13900KF)を採用。Pコアのベースクロックは3.0GHzながらもTurboboost適用時の最大動作クロックは5.4GHzを誇りゲーミング用途において高性能が期待できる。
ただ、i9-13900KFのTDPは125Wと高く、その発熱が懸念されるが、ZEFT Z32PBAではCPUクーラーに、ケースと同じASUS製の簡易水冷クーラー「ROG Strix LC II 360 ARGB」を装着することで対応。同クーラーは、製品名からも察することができるように、ラジエーターは360mmサイズで高い冷却性能を発揮。TDPが高めなi9-13900KFを長時間使用しても、発熱に関してはまったく心配する必要がない。
そんなi9-13900KFに組み合わされるビデオカードは、こちらもASUS製の「ROG Strix RTX4080」だ。GPUには、「GeForce RTX 4080」を採用したモデルで、グラフィックスメモリーにはGDDR6Xを16GB搭載する。
GPUコアのブーストクロックは2625MHzと、リファレンスの2505MHzから120GHzも引き上げられたクロックアップモデルで、GPUクーラーに3基のAxial-techファンを備えている点が特徴的だ。ASUSによると、このGPUクーラーは、前世代からエアフローが23%向上しているとのことなので、GPUの発熱に関してもまったく抜かりはない。
そして、ZEFT Z32PBAは、マザーボードもASUS製の「ROG Strix Z790-F Gaming WIFI」で、すべてがASUS製で揃えられているため、相性問題も起こらず、安定した動作が期待できる。このマザーボードは、電源部が16+1フェーズ構成と豪華な仕様で、2.5GbEに対応した有線LANと、Wi-Fi 6Eをサポートする無線LANも備えている。
また、オンボードサウンドは「ALC4080」コーデックを核とした「ROG SupremeFX 7.1」と呼ばれるもので、信号対雑音比は120dBを誇る。
そして、ASUSのアプリケーション「Armoury Crate」のAura Syncから、ケースとCPUクーラー、それにビデオカード、マザーボードのLEDの一括制御が可能になっている。ただし、システムメモリーは、CORSAIRの「VENGEANCE DDR5 64GB」で、こちらのLED設定は同社のアプリケーション「iCUE」を使用する必要がある点は注意したい。
さらに、ZEFT Z32PBAは電源ユニットまでもASUS製の「ROG Thor 1200W Platinum II」で統一されている点が特徴的だ。電源ファンにはビデオカードと同じAxial-techファンを採用し、高い静音性を発揮。さらに、側面に用意されたOLEDディスプレーにリアルタイムで消費電力が表示されるあたりは、なかなか使い勝手がよい。
ストレージには、2TBのM.2 SSDを2基搭載し、総容量は4TBを誇る。どちらもWestern Digitalの「WD_BLACK SN850X」が採用され、同SSDはPCIe 4.0に対応し、シーケンシャルアクセスはリードで最大7300MB/s、ライトで最大6300MB/sを誇る高速モデルだ。
インターフェースは、フロントパネル上部にヘッドセット端子のほか、USB 3.2 Gen.2(Type-C)を2基、USB 3.2 Gen.1(Type-A)を4基の計6基装備。背面にはUSB 3.2 Gen.2x2(Type-C)とUSB 3.2 Gen.2(Type-C)を1基ずつ、それにUSB 3.2 Gen.2(Type-A)を2基、USB 3.2 Gen.1(Type-A)を2つ、USB 2.0を4基本搭載しており、周辺機器を多く使う人のとって、充実したこの仕様はかなりありがたい。
価格は基本構成で税込み80万7180円
ASUS製品で揃えた安定動作が魅力
ZEFT Z32PBAの価格は、基本構成で税込み80万7180円とかなり高め。それゆえ、万人にオススメできるモデルではないものの、ASUS製品ファンにとってはかなり垂涎の的といっていい。また、ファンでなくとも、価格相応の高性能機に仕上げられており、各パーツを同一メーカーで揃えることで、安定性の向上に努めている点も見逃せない。長期的に使用でき、高性能で安定した動作が期待できるこのZEFT Z32PBAは、予算が許すのであれば、一考の価値ありだ。