G-Master Luminous RGB Z790/D4をレビュー
超見た目重視のライトアップ極振りゲーミングPC、13900K&RTX 4070 Ti構成の実力は?
2023年06月10日 11時00分更新
ストレージも十分満足のいく速度
ストレージの標準構成はCrucial製M.2 SSD「P5 Plus」の1TBモデルだが、今回の構成では同じシリーズの2TBモデルを搭載。公称速度はシーケンシャルリードで6600MB/s、シーケンシャルライトが5000MB/sと、PCIe 4.0×4接続のSSDとしては平均的な性能だ。
「CrystalDiskMark 8.0.4」で計測したところ、シーケンシャルリードは約6638MB/s、シーケンシャルライトは約5132MB/sと、公称値を若干上回った。この速度ならまず困るシーンはないだろう。また、近年は大容量のゲームタイトルが多い。多くのゲームを並行して楽しみたい人は、2TBモデル(標準構成に+1万560円)を選んでおいたほうがいいかもしれない。
まとめ:ゲームや一般用途なら13900Kでもアリ
今のところ、G-Master Luminous RGB Z790/D4のCPUクーラーも選択肢は、120mmと小さめのラジエーターの簡易水冷モデルしかない。そのため、今回の試用機材のようにCore i9-13900Kを選択すると、どうしても最大負荷時は冷やしきれない。
そこで、サイコムは電流制限を設けて安定動作を実現し、ゲームを含めた一般用途では十分な性能を引き出せるように調整しているわけだ。そして、常時CPUに最大負荷をかけて運用する人はそう多くはない。この現実的な事情を踏まえた、絶妙なセッティングがいかにも同社らしいさじ加減と言える。
とはいえ、せっかくのCore i9-13900Kがフル活用できないとなると、少々もったいない気がする人なら、標準構成のCore i7-13700Kもオススメだ。Core i9-13900Kよりも温度上昇は穏やかになるので、ポテンシャルに近い運用ができるだろう。
また、本機の本懐はスペックではなく、類を見ないその外観だが、ゲーミングPCとして最前線で戦える実力があることは間違いない。思わず目を奪われるような超個性的なPCが欲しいのであれば、チェックしてみてほしい。