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スマホと連動する電動アシスト自転車「e-bike」試乗レポ 第5回

理想のe-bikeを探せ! その5

オシャレでオートマなルイガノの電動ミニベロは驚愕の航続距離100km超え!

2023年06月13日 12時00分更新

文● 荻窪 圭 編集●ASCII

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100kmを超えても頑張ってくれたバッテリーはすごい

 今回、街乗りメインということで普段使いを中心に、平日は駅との往復や買い物、休日はちょっと遠乗りをしたり坂を上ったりという乗り方をしてみた。一番いいのはちょっと遠くへ楽しく走るかってときに、すごく快適なこと。都市部では一時停止や赤信号など細かいストップ&ゴーが頻繁に発生するんだけど、それが苦にならないのだ。

 まず、ブレーキがいい。前後輪にシマノの油圧式ディスクブレーキを搭載してるのだけど、これがよく効くのだ。ただ止まるだけじゃなくて、ちょっとしたレバーの加減で速度をコントロールできるのでスムーズに減速できる。ブレーキのクオリティーが高いと走っていて安心感や安定感が全然違うのだ。

シマノの油圧式ディスクブレーキを搭載。これは制動力も高く細かい速度のコントロールもしやすくて安心

 続いて、オートマ。停止や減速すると自動的に変速が軽い方に落ちてくれる。すると次の漕ぎ出しが軽いギヤからはじまるので脚力をあまり使わずにすっとスタートできるのだ。ストップ&ゴーが快適なのはいいよね。とくにわたしのように面白そうなものや気になるものを見つけてはすぐ寄り道して、止まって写真を撮ってまた走り出す、なんて人には実に快適だし。小径車なので小回りが効くのもいい。

 乗車姿勢がやや前傾になるので長距離走ってもあまり疲れなくて、さらにお尻も痛くなりづらい(この辺はスポーツ車に乗り慣れてるかどうかも大きいけど)のもいい。高速巡航には向かないけど、20km/hくらいのそこそこの速度で往復20kmくらいの距離を気持ちよく走るのによいのだ。

 で、もちろんいつもの急坂も上る。

激坂でのアシスト力はそこそこだが
100km以上走れるタフネスに驚き!

いよいよ急坂登坂テストだ

 ではいくぞ、という感じで上り始める。オートマの場合、気合いを入れすぎると速度が上がりすぎて2速3速と上がってしまってつらいので、軽いギアでのほほんとアシストさんがんばってねーくらいの感じで漕ぐのがいい。アシスト力はぐいぐい急坂を上れるほどではないけど、必死に脚力を使わなくても10km/hくらいで平和に上りきったという感じだ。

 そんな感じでフル充電の状態から、ずっとバッテリーを消費し続けてきたのだけど、走行距離100kmを超えてもまだバッテリーが残ってるのにはびっくり。とくに最後の粘りがすごい。

バッテリー残は残り1メモリの段階で102kmも走れてた

その段階で、アシストを最強にしてもまだ残り12km走れるとか言ってる

 じゃあ、どこまで走れるのか見てやろうじゃないかと無駄に走り回ってたら、あるときふとアシストが消えた。とうとう力を使い切ったか、と自転車を止めてメーターを見るとバッテリーが空になった段階で「114km」も走れてた。これはびっくり。

バッテリーが切れた瞬間で自転車を止めてチェック。114kmも走れてた

 けっこう遠乗りしても余裕でいけそうだ。バッテリーの持ちの良さはオートマであることが関係してるんじゃないかと思う。特に大きなトルクが必要なのは(つまりバッテリーを大きく消耗するとき)、「上り坂」と「こぎ出し時」なのだけど、オートマだと漕ぎ出し時は常に一番軽いギアになっているので強いアシストが不要で、その分バッテリーの消費が少なくて済むんじゃないかと。

 さて、ここで気になるのが「バッテリー残がゼロ」になったとき、電動変速は効くのか? 結果から言うと効きます。さすがに変速に必要な電力(アシストに比べれば微々たるものだろう)は残してあるわけで、「ノンアシストのオートマ小径車」として普通に走れるのであった。そこは一安心。

 かくして、ルイガノの「EASEL INTER5E DI2」はハイスピードでぐいぐい走るのには向かないけど(高速巡航はつらい。20km/h前後くらいで走るのが快適)、ちょっとした長距離のポタリングに向いた1台なのだった。しかもバッテリーの持ちがすごくいい。

 街乗りに快適で、のんびりと遠乗りするにもいい、そんなフルオートマミニベロなのだった。

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