「グッドモーニング、眠れる獅子2」出演者インタビュー
新ヒロインはAKB48のエース小栗有以さん! 暖かな撮影現場が生んだ今春注目のエンタメ作品
2023年05月19日 16時30分更新
「仮面ライダー」シリーズなど、多くの特撮作品でスーツアクターを務めてきた高岩成二さんが顔出しで出演し、2022年4月よりひかりTVなどで放送・配信された「グッドモーニング、眠れる獅子」。その続編となる「グッドモーニング、眠れる獅子2」が4月12日からLemino・ひかりTVにて配信されている。主演はもちろん高岩さん。監督は引き続き坂本浩一監督が務め、新ヒロインをアイドルグループAKB48のエース小栗有以さんが演じる。
本作でも前作に引き続き、特撮ヒーローを演じた俳優たちが敵役として出演することも話題となっているが、今回、坂本監督、高岩さん、小栗さんに撮影現場の様子や出演者の裏話など、様々なお話しを伺うことができた。
まずはインタビューを紹介する前に「グッドモーニング、眠れる獅子」について紹介しよう。「グッドモーニング、眠れる獅子」では、見た目は冴えないけれど、実は誰よりも強くてヤバいおっさんヒーロー「九條和真」が女優志望の売れないアイドル「綿貫玲実」(渡邉美穂)の新人・芸能マネージャーとして、爆破事件や彼女を狙う謎の集団と戦った。濃厚なアクションや豪華俳優陣が話題を呼び、幅広い視聴者からの支持のもと、続編が決定された。
好評配信中の「グッドモーニング、眠れる獅子2」では、ひょんなことから一流シェフを目指す料理人志望の少女「柚木朱音」のもとで見習いシェフを務めることとなった九條和真。
キッチンカーを営みながら父の残した借金を返済しようとする朱音とときにぶつかり、ときに協力し合いバディとして絆を深めていくが、謎の事件に巻き込まれ……。
「グッドモーニング、眠れる獅子2」は、笑いあり、本格料理シーンあり、さらにはお待ちかねのハードアクションありのエンタメ作品となっている。それでは坂本監督、高岩さん、小栗さん(以下、敬称略)へのインタビューをお届けしよう。
【凸凹バディを支えた暖かい現場】
――高岩さん演じる九條和真は本作では見習いシェフ、小栗さん演じるヒロイン朱音が一流シェフということで、親子ほど歳の離れた凸凹バディが本作の見どころの一つですが、撮影中の雰囲気はどうでしたか?
高岩:前作に続いて若きアイドルさんということで、緊張はしました。でも、カメラの前では息の合ったお芝居をできたと思います。
小栗さんの印象もね、キレイな顔立ちで、自分の娘だったら箱入り娘にしてしまいますね。彼氏なんか連れてきた暁には、「おれを倒してから行け!」みたいな。
あとね凄いと思ったのが、普段から自分の見られ方を常に意識してるの。僕らなんかね、打ち合わせとかテキトーな感じでやってしまうけどね(坂本監督と目を合わせながら)。
――小栗さんはどうでしたか?
小栗:高岩さんとは撮影の合間の会話でとても打ち解けられて、安心感や信頼感が芽生えました。そういうことが手伝って、高岩さん相手に「おっさん」と強気で言えるような撮影現場でしたね。
坂本:年齢的には父と娘みたいだからね(笑)
小栗:高岩さんには、かっこいいイメージがあったので、強くてクールな印象を持っていました。でも、実際に初めてお会いしたときは、サッと下を向いてしまうシャイな一面がありましたね。
ただ撮影になるとグルんとスイッチが入って、華麗にアクションをこなすという、なんというか素敵なおじ様のような印象です!
一同:笑い
――撮影中はどんな会話をされたんですか?
高岩:今回の撮影は10日間ぐらいのタイトなスケジュールで、撮影の合間に今日眠いね~なんて話をしましたね。
坂本:年齢差で会話が見つからない状態ですね(笑)
小栗:私も何を話したかは覚えていないんですけど、ずっと笑っていた覚えがあります。全体の雰囲気のおかげかもしれないです。
高岩:あっ、栄養ドリンクを差し入れてもらいましたね、小栗さんから。僕が疲れているのがわかったのかもしれないですね。あれは染みたなぁ。
一同:笑い
【“一流シェフ”も母の味には勝てない!?】
――今作では、小栗さんが一流シェフ役を演じられたということですが、撮影はどうでしたか?
小栗:一流シェフなので切り方ひとつとってもプロの手さばきをしないといけなくて、とても練習しました。でも、知らなかったことを学べたのはかなり自分のためになったと思います。
フランベも教えていただいて、リハーサルはすごく上手くいったんですけど、本番はなかなか上手くいかなくて……。何回か挑戦させていただいたんですけど……。
坂本:ちゃんとエンディングのNGシーンに入ってますよ(笑)
でも、設定された練習時間の前に来て練習してて、本当に頑張ってたと思います。
――普段はお料理をされますか?
小栗:私は実家暮らしで、親が作ってくれるのでついついそれに頼っちゃいます。なので一から作るってことはあまりなかったです。ただ、親の手伝いとかはしますし、コロナ禍の時には何度か挑戦してみたり……。
――今回の一流シェフの役とは真逆ですね。撮影の後は作られたりはしますか?
小栗:その期間中は作ってたんですけど……。
坂本:やっぱりお母さんの料理が一番だからね。
小栗:でも、卵焼きとか目玉焼きはばっちりです。最近は、おいしいお味噌汁を作れるようになりたいな、と挑戦しようと思っているところです!
――高岩さんは役としては見習いでしたが、普段はお作りになられますか?
高岩:まっっったく作らないですね。妻に頼ってます。何もない厨房からポンと色とりどりの料理が出てくるのは何度見ても不思議ですよね~。
唯一作れるのはカレーで、家ではカレー担当です。
小栗:え~作れるじゃないですか!
高岩:カレーなんて楽よ、レトルトルーの裏を見て具材をバンッバンッって切って出来上がりだから(笑)
肉じゃがの作り方との違いはわからないね~。作る気ないからいつまでたっても覚えられない(笑)
――坂本監督は料理されますか?
坂本:自分も何にもしないですね。アメリカでは奥さんが作ってくれていたので(笑)
2009年に日本に帰って来て、そこからずっと単身赴任なんですが、コロナ禍になって初めて鍋を買いました。未だに鍋1個とお皿1枚とオーブントースターしか持っていないんです(笑)
高岩:貧乏学生じゃないですか(笑)
坂本:電子レンジもなくて、何かを温めるときはオーブントースターで無理やり温めるというハードボイルドな生活をしています(笑)
お皿も1枚しかないから、普段はアルミホイルを折って器にして、具材を載せてオーブントースターで焼いてっていう感じです。
――かっこよく言えばホイル焼きですね。
高岩:やっぱり洗い物は少ないに限りますね。
坂本:そうそう。でも納豆とキムチだけは常に常備していますね。