東京工業大学では、2024年4月から次期スパコン「TSUBAME4.0」の運用を開始する。
TSUBAME4.0の理論演算性能は科学技術計算で利用される64bitで66.8ペタフロップス(Peta Flops)、人工知能などで利用される16bitでは952ペタフロップスの性能を達成する予定だという。これは、それぞれの演算精度において現存する国内のスパコンの中では「富岳」に次ぐ2位相当になるとのこと。
TSUBAMEシリーズは、TSUBAME1.2のTesla、TSUBAME2.0のFermi、TSUBAME2.5のKepler、TSUBAME3.0のPascalと過去においても最新のNVIDIA社製GPUをいち早く採用。今回のTSUBAME4.0では、最新世代のNVIDIA Hopperアーキテクチャーに基づくNVIDIA H100 TensorコアGPUをさらに本スパコン向けにチューニングした製品を採用し、高い互換性を確保しているという。
また、TSUBAME4.0のGPU数は960台とTSUBAME3.0の2160台に比べ少なくなったものの、高性能なGPUの採用と、GPUの論理分割機構の活用により、前世代機を超える性能・ユーザビリティーを達成したとしている。