「Ryzen 7 7735HS」+「GeForce RTX 4060」で23万9800円!
「ASUS TUF Gaming A15」実機レビュー = 最新チップ搭載のお求めやすいハイパフォーマンスPCだ
ベンチマークテストで速度計測
「CINEBENCH R23」で14028ptsを記録
最後にパフォーマンスをチェックしよう。今回は「Ryzen 9 6900HS」(8コア、16スレッド、最大4.9GHz、35W)と「NVIDIA GeForce RTX 3070 Ti Laptop GPU」を搭載する「ROG Zephyrus G15 GA503」(以下Zephyrus G15)とベンチマークスコアを比較する。
まずCPU性能だが、「ASUS TUF Gaming A15 FA507」(以下TUF Gaming A15)は「CINEBENCH R23」のCPU(Multi Core)は14028ptsとなった。Zephyrus G15は14785ptsだったので、TUF Gaming A15は約95%相当のスコアを記録したことになる。世代が異なるとは言え、Ryzen 7がRyzen 9に迫るベンチマークスコアを叩き出したわけだ。
3Dグラフィックス性能については、TUF Gaming A15は「3DMark」のTime Spyで10777となった。Zephyrus G15は10674だったので、TUF Gaming A15は約101%相当のスコアを記録したことになる。TUF Gaming A15はRTX 4060、Zephyrus G15はRTX 3070 Tiを搭載している。ディスクリートGPUの進化の速さを強く実感する結果となった。
TUF Gaming A15の今回の試用機にはPCIe Gen4 x4接続SSD「Micron_2400_MTFDKBA512QFM」が搭載されていた。
「CrystalDiskMark 8.0.4」のシーケンシャルリード(SEQ1M Q8T1)は4304MB/s、シーケンシャルライト(SEQ1M Q8T1)は1811MB/sとなっている。PCIe Gen4 x4接続SSDにはもっと高速なモデルも存在するが、低発熱や低コストを重視した選択なのだろう。
バッテリー駆動時間については、動作モードをサイレント、GPUモードをスタンダード、ディスプレー輝度を40%に設定したうえで「PCMark 10 Modern Office Battery Life」を実行したところ、9時間13分動作した。
TUF Gaming A15はゲーミングノートPCではあるが、設定さえ変更すればモバイル用途にも活用できるスタミナ性能を備えている。
処理性能、高速描画を重視しつつも
お求めやすいマシンを求めているのならピッタリ
世界的な半導体不足や円安により、ゲーミングノートPCもいまだ高値で推移しているが、そのなかでも「ASUS TUF Gaming A15 FA507」は比較的手頃な価格を実現している。安価ではあってもディスプレー、キーボード、タッチパッドなどの使い勝手に関わるクオリティー、フィーリングは良好で、「MIL-STD-810H」に準拠した高剛性ボディーは持ち運び時にも安心感が高い。
ゲーミングノートPCで重要な処理性能、高速描画を重視しつつ、できるだけシンプルで安価なマシンを求めているのなら、今回の「ASUS TUF Gaming A15 FA507」は最右翼の存在である。