ソニーピーシーエルは5月10日、クリエイティブ拠点「清澄白河BASE」内のバーチャルプロダクションスタジオの機能をアップグレードを発表した。拡張工事を6月21日から開始し、7月26日にリニューアルオープンする。
清澄白河BASE内のバーチャルプロダクションスタジオは2022年2月に開設し、バーチャルプロダクションを活用したCMやドラマ、ミュージックビデオなど50本を超える作品を手掛けている。今回のスタジオ機能のアップグレードは、これらの制作実績と多くのクリエイターとの共創から得た多彩なニーズへの対応を目指したもので、さらなる映像表現の追求と制作パフォーマンスの向上を実現。
既設のLEDウォール(解像度9600×3456ドット)に、新たに解像度7680×3456ドット(画素ピッチ1.58mm)のLEDウォールを追加。既存のおよそ2倍のサイズとなる解像度1万7280×3456ドット(横27.36×高さ5.47m)で撮影エリアを広げ、より自由なカメラアングルでの撮影を実現する。さらに多面的な照明効果が得られる可搬式LEDを新規導入するとともに、天井LEDの効率的な昇降が可能なソニー独自開発のシステム“クイックキャリブ”を導入したXRシステムやトラッキングシステムを追加している。
また、ソニー製「Virtual Production Tool Set」や、ソニーPCL独自開発の「清澄白河BASE」制作シミュレーター(プロトタイプ)のトライアル運用を開始。より効率的なプリプロダクションの実現に向けた取組みを開始する。