アップルとグーグルは5月2日、「AirTag」などBluetoothを使った紛失防止タグについて、不適切な追跡を避けるための業界規格を提案した。標準化団体「Internet Engineering Task Force」を通して、今後3ヵ月間、業界関係者などからの意見を募集する。
AirTagや「tile」などの紛失防止タグは、取り付けたものの位置を自身のスマートフォンなどから特定できるデバイス。デバイス自体にネット接続機能はなく、近くにあるスマートフォン(他人のものでもよい)とBluetoothで通信することで、そのスマートフォンを経由して位置情報をサーバーに送る仕組みだ。
比較的安価で手軽に使えるデバイスではあるが、ストーカー行為など犯罪に利用されるケースも発生しており、不適切な追跡を避ける仕組み作りが課題となっていた。
今回の規格案はOSレベルでの対応を前提としたもので、意見募集期間の終了後、得られたフィードバックを踏まえた形で将来のiOSとAndroidに組み込まれるという。
規格案そのものはアップルとグーグルが共同提案したものだが、両社によると既にSamsung、Tile、Chipolo、eufy Security、Pebblebeeなどが賛同を表明しているという。