GeForce RTX 4070 Laptop GPUを搭載しペンタッチ入力にも対応
デスクトップ並の爆速! Core HXシリーズ採用のクリエイター向けノート「Creator Z17 HX Studio A13V」シリーズレビュー
結果は、究極のパフォーマンスモードがスマートオートモードに差をつけ好結果を出していて、いずれもちょっと前のデスクトップPC並の性能を発揮している。クリエイター向けのノートPCではあるが、ゲーミングマシンとしても十二分に楽しめるスペックである。
ゲーミング性能のベンチマークテストも行なってみた。1つは軽めの「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」、もう1つはちょっと重めの「ファイナルファンタジーXV ベンチマーク」で、いずれもグラフィックスは最高品質(高品質)、解像度をそれぞれ1920×1080ドットと2560×1600ドット、1920×1080ドットと2560×1440ドットの2種類で計測している。
結果は、ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマークでは、1920×1080ドットだと20000超えで「非常に快適」評価、2560×1600ドットでも13000オーバーで、スマートオートモードは「とても快適」評価、究極のパフォーマンスモードは「非常に快適」評価となっている。ただ、究極のパフォーマンスモードだと、ファン音が大きすぎるためせっかくの良い音がかき消されてしまう。ヘッドホンは必須だ。
一方、ファイナルファンタジーXV ベンチマークでは、1920×1080ドットだといずれも「とても快適」評価だが、2560×1440ドットだと、スマートオートモードは「やや快適」評価、究極のパフォーマンスモードは「快適」評価となっている。若干グラフィックの設定を見直したほうが良さそうだ。
レイトレーシングのベンチマークテストを「V-Ray5」を使って行なっている。こちらは、CPUを使ったレイトレーシングテスト「V-Ray」で究極のパフォーマンスモードだと19843にまで達している。一方V-Ray GPU RTXはNVIDIA GeForce RTX 4070 Laptop GPU 8GB GDDR6の性能を十分に発揮している結果となっている。
最後にクリエイティブ作業のテストも行なってみた。1つは、「DaVinci Resolve 18」で約22秒の4K動画にテロップを入れて、YouTube 4K出力を実行した時間を計測。結果は、スマートオートモードで約13.01秒。究極のパフォーマンスモードで約9.43秒となった。実時間の半分とかなり高速で、動画出力時は究極のパフォーマンスモードで実行するのがベストだ。
もう1つは、「Lightroom Classic CC」によるRAWデータの現像。色調補正やノイズ除去をした70枚の写真を出力するのにどれぐらい時間がかかるかを計測。写真1枚のサイズは9504×6336ドットで、圧縮したRAWデータのサイズは約60MBだ。
結果は、スマートオートモードで約135秒、究極のパフォーマンスモードで約118秒となった。1枚あたり2秒かからない速度でこなしており、これなら大量の写真を一気に現像しても苦にならないだろう。
爆速クリエイティブマシンで作業効率アップを
クリエイティブ作業は、やはりパフォーマンス命。今回テストしたCore i9モデルなら32スレッドという威力をいかんなく発揮し、写真に動画、3DCGにとどんな作業でも満足がいくはずだ。
さすがに重量約2.49kgはズシリとくる重さで、気軽に持ち運んで外出するにはつらい。だが、デスクトップPCのような固定した場所での作業にならず、気分に合わせて作業場所の移動や、人に作業結果を見せるのに移動するということができるのはノートPCの利点である。
価格はCore i9モデルが実売価格49万9800円前後、Core i7モデルが39万9800円前後となっており、お値段は張るが、そのぶん得られる満足感はお釣りがくるほどだろう。NVIDIA StudioノートPCの認定製品でもあるので、仕事はもちろんプライベートで写真や動画、CG制作を趣味にしている人は、ぜひ検討してほしい製品だ。
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