東京都 デジタルサービス局 デジタルサービス推進部(旧 次世代通信推進課note)連動企画 第114回

小笠原の情報通信基盤を5G対応可能な環境に整備しています!【5G対応編】

文●デジタルサービス推進部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

※新型コロナウイルスに関係する内容の可能性がある記事です。

 新型コロナウイルス感染症については、必ず1次情報として厚生労働省や首相官邸のウェブサイトなど公的機関で発表されている発生状況やQ&A、相談窓口の情報もご確認ください。またコロナワクチンに関する情報は首相官邸のウェブサイトをご確認ください。※非常時のため、すべての関連記事に本注意書きを一時的に出しています。

 東京都 デジタルサービス局 デジタルサービス推進部です。(旧 次世代通信推進課note)。デジタルサービス局は、デジタルの力を活用した行政を総合的に推進し、都政のQOSを飛躍的に向上させるため、新たに設置した組織です。その中で、ネットワーク推進課は、東京の成長戦略やICT利活用の更なる推進のため、2019年(平成31年)4月に新たに設置された組織です。その中で、次世代通信推進課は、TOKYO Data Highwayの構築を推進し、いつでも、誰でも、どこでも「つながる東京」の実現に向け、取り組んでいます。

 都民の皆様がどこにいてもサクサクつながる環境を構築するため、全国初となる5Gアンテナ基地局を搭載するスマートポールの試行設置や通信事業者が5Gアンテナ基地局を設置しやすいように、行政財産を開放するなど様々な取組みを展開しています。こうした日々の取組みを都民の皆様に情報発信していきます。

■前回の紹介記事はこちら
初!都庁職員、アジャイル型開発に参加する

※過去の連載記事はこちら:東京都 デジタルサービス局 デジタルサービス推進部ネットワーク推進室(旧 次世代通信推進課note)連動企画

 皆さん、こんにちは! 島しょ通信担当です。

 私たちは、小笠原における5G化の取組を促進するため、情報通信基盤を5G対応可能な環境に整備しています。今回はその取組について紹介します。是非、最後までご覧いただけますと幸いです。

 さて、本題に入る前にクイズです!

 Q:東京(竹芝)から小笠原(父島)まで、おがさわら丸という船で片道およそ何時間かかるでしょうか?

a:およそ10時間   b:およそ20時間   c:およそ24時間
(解答は記事の最後をご覧ください。)

海底光ケーブル整備について

 小笠原では、海底光ケーブルの整備以前は、テレビ、電話及びインターネット等がすべて衛星回線経由で接続されていました。このため、平成23年にデジタル放送へ移行すると衛星回線経由では、フルハイビジョンによるテレビ放送を視聴できなくなることが課題となってしました。また、大容量の画像や動画の通信速度が低速なことから、ウェブサイトを開くのに数分かかることもありました。これらの課題を解消するため、都は、平成21年度から平成22年度にかけて、八丈島と小笠原を結ぶ海底光ケーブルを含む情報通信基盤の整備を行ない、平成23年7月には、海底光ケーブルによるテレビ放送と超高速ブロードバンドサービスの提供を開始しました。超高速ブロードバンドサービスの提供により、小笠原ではリアルタイムに情報収集が出来るようになるなど生活の利便性が向上しました。

海底ケーブル敷設概要図

 整備については過去のnoteもご覧ください!

今回は、東京都が行なった小笠原村への海底光ファイバーケーブル整備について紹介します!【準備編】
今回は、前回に引き続き、東京都が行なった小笠原村への海底光ファイバーケーブル整備について紹介します! 【敷設工事編】

小笠原の5G化の取組促進について

 地理的に制約が多い離島の生活にとって、現在では超高速ブロードバンドサービスが必要不可欠なものになっています。また、整備を行なった10年以上前と比べても、インターネットはさらに普及し、映像などの大容量データを必要とするサービスが急拡大しています。

 近年では、観光、医療、産業等の様々な分野で、5Gも活用されはじめています。5Gには、「高速・大容量」「低遅延」「多数同時接続」という特徴があることから、VR(バーチャルリアリティ)を活用した観光体験や、遠隔診療など様々なサービスが実現しています。

 しかしながら、小笠原では、海底光ケーブルの両端につながる伝送装置等の機器が、5Gの特徴である大容量通信に対応していません。このため、小笠原の5G化の取組を促進するため、都は今年度から伝送装置等の機器を5Gに対応した大容量通信ができるものに交換していきます。この交換により、海底ケーブルを新しく敷設し直すことなく5G対応可能な環境に整備されます。

 また、5Gサービスの提供には伝送装置等の交換以外に、5Gアンテナが整備されることが必要です。来年度以降、通信事業者がアンテナ等の機器を整備することで5Gサービスが提供されることになります。

伝送装置等の交換イメージ

 今回紹介した取組により、小笠原における5G化を促進できればと考えています。今後も、整備した装置の維持管理を確実に行ない、島しょ地域のインターネット環境の確保に取り組んでいきます。

クイズの答え 

c:およそ24時間 

 …東京から小笠原(父島)まではおよそ1000kmです。東京から札幌までは直線距離でおよそ820kmなので、とても遠いことがわかりますね!

 東京都では、引き続き西新宿の街をスマートシティにしていく取組を推進してまいります!

【参考】デジタルサービス局ウェブサイト:
https://www.digitalservice.metro.tokyo.lg.jp/

 引き続き、西新宿スマートシティ協議会のホームページを定期的にご覧いただくとともに、西新宿の取組を配信しているLINEコミュニティにご登録いただき、是非とも熱気あふれるコミュニティの仲間に加入していただければと思います。お待ちしております!

西新宿スマートシティプロジェクト-西新宿スマートシティ協議会-
https://smartcity-nishishinjuku.jp/

◆この記事は、下記より転載しています
https://note.com/smart_tokyo