ダイソン春の新作は細かいところに気がつく掃除機です。
ダイソンが4月5日、コードレススティック掃除機「Dyson V12 Detect Slim Absolute」を発表。床面のホコリが見やすいFluffy Opticクリーナーヘッドを搭載し、排気フィルターにはHEPAフィルターを搭載しました。
Dyson V12 Detect Slim Absolute
発売日 2023年4月5日
実売価格 11万円
ダイソン
https://www.dyson.co.jp/vacuums/cordless/dyson-v12.aspx
ゴミがさらに見えるように
旧型にも緑色のレーザーで床面を照らしてゴミを見やすくする機能はありましたが、新型は光源をLEDライトに変えたことでより見やすくなりました。
具体的には照射範囲が200mmから300mmに改善され、従来に比べて倍の可視化ができるとしています。旧型でも十分可視化できていたように思えますが、暗いところで新旧ヘッドを比べてみると新型は確かに広めの範囲が照らされています。
なお旧型はライトのON/OFFスイッチがついていましたが、基本的にはつけっぱなしで使われているということで新型では省略されました。
排気フィルターにはHEPAフィルターを搭載し、掃除しながら部屋の空気までキレイにすることができます。掃除ができる空気清浄機ですね。
Detectシリーズの特徴であるピエゾセンサーは引き続き搭載。センサーがゴミの量を把握して、自動的に吸引力を調整し、液晶画面にゴミの量を表示します。
付属品としてシートの掃除に使えるMotorbarクリーナーヘッド、ペットの毛がからみにくい毛がらみ防止スクリューツールなども同梱します。
あわせて、Fluffy OpticクリーナーヘッドとHEPAフィルターを搭載する約1.5kgの軽量タイプ「Dyson Micro HEPA Plus」、HEPAフィルターを省略した「Dyson Micro Plus」も発表しました。ヘッド以外は旧型のDyson Microと同じです。
汚れが見えると掃除が楽しい
発表会では「健康になりたければ家の掃除を変えなさい」の著書もある清掃のプロである松本忠男さんが登壇し、「排気をキレイにすること」と「ゴミを見えるようにすること」がなぜ重要なのか語りました。
松本さんによれば、ほこりは掃除をしても増えるものという印象がありますが、実際には取り残しが多いのだと言います。ほこりは髪の毛、花粉、ダニの死骸、ウイルスなどが混ざったアレル物質のカクテルで、取り残しは悲劇につながります。
そこで掃除機を使う際に、重要なのが排気の気密性。気密性が悪いと濃縮された汚れを室内に放出することになってしまい、本末転倒というわけ。
加えて大事なのがゴミを見えるようにすること。取り残しを防ぐ意味でも重要ですが、面白いのは汚れが見えることで掃除をしたくなるという話でした。
松本さんは小学校で掃除の授業をしています。掃除が大嫌いだった子たちが、授業を受けてからは自分の机を自分で拭くようになったそうです。
授業で何をしたかというと、汚れをブラックライトで見えるようにすることでした。子どもたちは想像していた場所に汚れがあるかどうかをブラックライトで探し、宝探しをするようにワイワイキャーキャーと楽しんでいたそうです。
子どもたちは帰宅後に「こうやって拭くともっとキレイになるんだよ」と両親に教えたり、他の学年のところに行って「掃除の授業はこんなに楽しかった、正しい拭き方はこうするんだ」と教えるようにさえなったと話していました。
ズボラ、悔い改めよ
これまではゴミが見えると言われても「そうね〜」くらいに思っていましたが、授業の話を聞いていると、確かに掃除の喜びってそういうものだよなと感じさせられます。普段は「人間なんてザルだから機械にまかせたほうがいいんだよ」と言いながらロボット掃除機に頼っているズボラな私ですが、ここらで本格的に悔い改める必要がありそうです。
書いた人──盛田 諒(Ryo Morita)
1983年生まれ。6歳児と2歳児の保護者です。Facebookでおたより募集中。
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※お詫びと訂正:初出時、従来品のレーザー照射範囲を250mmとしていましたが、正しくは200mmでした。関係者の皆さまにご迷惑をおかけしたことをお詫びするとともに訂正します。(4月10日13時30分)