kintoneは多数のユーザーがいるうえ、先人たちが活発に情報を発信してくれているのが特徴だ。オンラインコミュニティやリアルイベントなどで、kintoneユーザー同士が交流し、情報交換し、時には一緒にビジネスすることもある。サイボウズが主催するコミュニティもあるし、ユーザー有志が集まっているところも多い。
社内のkintone担当が自分一人で、何をしていいのか迷った時に、kintoneコミュニティに出会い、仲間ができ、社内のkintone活用が進んだ、というケースはたくさんある。今回は、kintoneコミュニティをいくつか紹介しよう。
●キンコミ(ユーザーコミュニティ)
kintoneユーザー向けのオンラインコミュニティで、運用や活用ノウハウを他のユーザーとシェアしたり、質問できる。答えは100社100通り、という考えで、お互いを尊重し合ったうえで、アドバイスや議論が行われている。
●キンスキ.com(サイボウズ主催サイト)
kintoneを好き過ぎる社員、松井隆幸さんが「キンスキ」というキャラクターで活動している。非開発者のkintoneユーザーが、自ら情報を集め、業務を改善できる世界を目指し、ノーコードの活用情報をWebに増やすため、ブログやYouTube、リアルイベントを通じて、ユーザーやパートナーの紹介や、インタビューなどを行っている。
●cybozu developer network(開発者向け)
kintoneやGaroonのAPIドキュメントや設計・開発・運用のノウハウなどエンジニアに必要な技術情報を網羅しているサイト。開発者向けではあるが、kintoneユーザーであれば非エンジニアでもチャレンジできそうなTipsもあるので参考になる。
●kintone hive/kintone AWARD(サイボウズ主催イベント)
kintoneを活用しているユーザー企業が成功事例を共有するイベント。全国各地で予選が行われ、最終的にサイボウズデイズのkintone AWARDでグランプリを決める。毎年大盛り上がりの目玉イベントで、今年は4月13日の先代を皮切りに、福岡、大阪、名古屋、松山、東京と続く。
●kintone Cafe(ユーザーコミュニティ)
kintone Caféは、kintone初心者から高度なカスタマイズを求める上級者までを対象にした勉強会コミュニティだ。全国各地で行われており、色々なスタイルのkintone Caféが実施されている。
筆者が経営する飲食店「原価BAR」でもkintone Caféを開催したことがある。その様子は「飲食店の悩みをkintoneで解決」をテーマにハッカソン開催!」で紹介しているが、初めての人でも楽しくkintoneを学べるし、仲間もできる。
●kintoneエヴァンジェリスト(サイボウズ公認)
kintoneへの愛と豊富な知識や経験を持ち、kintoneの可能性を公開・発信し続ける 個人を対象にサイボウズが公認したエバンジェリストたちは頼もしい先輩だ。SNSやブログで情報を出すほか、リアルイベントにもよく顔を出しているので、フォローしてみてはいかがだろうか。
今回紹介した以外にもkintoneコミュニティはたくさんある。そんなコミュニティの情報をまとめ、発信しているのが「kintoneコミュニティ案内板」だ。イベント情報からkintone関連のブログまで、最新情報をまとめてチェックできるのが便利。4月にはkintone Caféが4回開催されるようだ。5月には「kintone Café 大阪」がなんと23回目の開催になるという。
kintoneにデビューしたてだと、コミュニティに参加するハードルを高く感じるかもしれない。本当にみなさん優しくカジュアルなので気軽に参加してほしい。それでも抵抗があるなら、まずはオンラインでTwitterやブログ、Youtubeをフォローしてみよう。とても役に立つ情報が得られるだろう。そして、kintone hiveやサイボウズデイズに参加してみよう。きっと、コミュニティに入っていけるようになるはずだ。
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