九州の米どころ「佐賀」は日本酒も素晴らしい! 「角打ち SAGA BAR」に11銘柄が勢揃い
提供: 佐賀県 産業労働部 流通・貿易課
九州の酒、というと焼酎を思い浮かべる方が多いかも知れません。ですが、九州北西部の佐賀県は米の産地であり、この米を原料とする日本酒づくりが盛んなのです。江戸時代末期に佐賀藩の近代化に尽力した藩主「鍋島直正公」が酒づくりを奨励したこともあり、佐賀の日本酒には長い歴史と伝統があります。近年では佐賀県産の日本酒が国内はもとより、世界のコンペティションでも受賞を重ねており、国外での評価も高まっています。
そんな佐賀県の酒をもっと知ってもらおうという佐賀県によるイベント「角打ち SAGA BAR」が3月18日と19日の2日間、福岡県福岡市にある九州最大級のアウトレットモール「マリノアシティ福岡」で開催されました。ショッピング途中の方々にお立ち寄りいただき、場内は人が途切れる間もないほど賑わいました。
※車や自転車での来店ではないことを確認して、試飲を提供しました。
そもそも「SAGA BAR」とは?
「SAGA BAR」とは佐賀酒を中心に、伝統工芸品や県の食材・加工品を広くPRするプロジェクトです。2022年1月まではJR佐賀駅構内に立ち飲み形式のバー(現在は駅改装のため閉店中)を展開し、約2年半で県内外から延べ約2万人が来店しました。現在は、イベントの開催やブース出店、飲食店でのPOPUPなど、様々な手法で県産品の魅力を全国へ発信しています。
今回の「角打ち SAGA BAR」は、限定流通の佐賀酒などこだわりのお酒を取り扱う酒販店「住吉酒販」とのコラボレーションで実現。「住吉酒販」は、佐賀県が運営する「佐賀県原産地呼称管理制度」の審査員をはじめ、佐賀酒の販売やPRに日頃から携わられています。 博多駅などで「角打ち(立ち飲み)」コーナーも展開しており、「角打ち SAGA BAR」も期待できそうです!
気になるラインナップは?
会期中「マリノアシティ福岡」の会場に向かうと、11銘柄もの佐賀の日本酒が迎えてくれました。「今回はフルーティーなものや、フレッシュなもの、昔ながらの甘みがしっかりしたものまで、個性豊かな佐賀酒をバラエティ豊富に取り揃えました」と話してくれたのは、「住吉酒販」の柴垣誠吾さん(写真右)です。
日本酒は食中酒として親しまれてきたことから、土地の醤油が甘ければ酒も甘いというように、その土地ならではの酒が主流となってきました。しかし最近では果実味があったり、発泡性があったりと、個性豊かな酒が多く生まれており、日本酒の楽しみはますます広がっています。佐賀酒もその一役を担っているといって良さそうです。
そんな多彩な日本酒があふれる今、「住吉酒販」では選ぶ人にそれぞれの特色がわかりやすいよう、指標となる独自のチャートを作成しています。クラシック、モダン、ライト、リッチの4つの軸を立て、分類して紹介しています。
「モダンはフレッシュで若さがある感じ。クラシックは熟成のイメージです。ライトは味わいの要素がさほどなく、すっきりしたもの、リッチは甘みや酸味が多く、ボディがしっかりあるといった感じでとらえてください」(柴垣さん)。
会場には今回の酒を分類したチャートを展示し、参考にしながら選んでいただけるようにしました。それぞれのお酒をご紹介します。
「MODERN-LIGHT」な酒
「MODERN-LIGHT」の酒は、フレッシュ感のあるすっきりした飲み口が特徴です。
・五町田酒造「東一(あずまいち) 純米吟醸 クロビン」【写真右】
軽やかで吟醸香がほんのり香る。住吉酒販とのコラボで生まれたものです。
・天山酒造「七田(しちだ) 純米 七割五分磨き 春陽」 【写真左】
ライチやグレープフルーツのようなさわやかな果実味があります。
「MODERN-RICH」な酒
モダンかつリッチに分類された酒は、ジューシーなおいしさ。日本酒のイメージが変わるかも!?というような逸品ぞろいです。写真右から紹介します。
・富久千代酒造「鍋島 純米吟醸 きたしずく」
酒米「きたしずく」を使用。キレ味がさわやかです。
・東鶴酒造「東鶴(あづまつる) 純米大吟醸 結晴(むすばれ)」
酒米「愛山」を使用。上品な甘さを表現しています。
・古伊万里酒造「古伊万里 SUMIYAMA」
クリアでモダンな旨みがあり、甘みと酸味のバランスがいい。住吉酒販とのコラボで誕生。
・馬場酒造場「能古見(のごみ) 純米吟醸」
上質な米の旨みがあり、キレ味もよいです。
・古伊万里酒造「古伊万里 前(さき) 純米吟醸 山田錦」
果実味があふれる香りと味わい。上品な甘みがあります。
「CLASSIC-LIGHT」な酒
昔ながらの「和」が感じられるすっきりした飲み口の酒です。
・天吹酒造「天吹 生(き)もと純米大吟醸 雄町」 【写真右】
上品でバランスのとれた優しい味わいです。
・小松酒造「万齢(まんれい) 特別純米 超辛口」 【写真左】
コクが深く、キレ味がいい。普段飲みにぴったりの定番酒。
「CLASSIC-RICH」な酒
寿司にも洋食にも合うような、日本酒らしい日本酒といえばこちら。
・五町田酒造「東一(あずまいち) 純米酒 山田錦」 【写真右】
純米酒の中の純米酒といった人気の逸品。
・矢野酒造「肥前蔵心(びぜんくらごころ) 生(き)もと純米」 【写真左】
生酛造りらしい、きめ細やかな酸味。滋味深い味わいです。
前述の通り、佐賀県では「佐賀県原産地呼称管理制度」を運営しています。純米酒と本格焼酎を対象に、佐賀県産原料を100%使い、かつ県内で製造されているものを認定しています。今回はその制度により認定された「The SAGA 認定酒」の4銘柄(万齢 超辛口 特別純米、東一 特別純米酒、能古味 純米吟醸、古伊万里 前 純米吟醸 山田錦)もお目見えしていました。
酒がすすむ肴も、もちろん佐賀産!
玄界灘と有明海に面し、豊かな大地をもつ佐賀県は食材の宝庫。そんな食材をいかした特産品も試飲のお供として並びました。
・五町田酒造「葉隠味噌」【写真右】
「東一」の蔵で造られている味噌。風味豊か。
・竹下商店「南極漬(なんきょくづけ)」【写真中央】
「東一」の酒粕にクジラの軟骨を漬けこんだもの。コリコリとした食感のあとにふんわりと酒の香り。
・竹下商店「蟹漬(がんづけ) (荒)」【写真左】
有明に「シオマネキ」を砕き、塩漬けに。伝統的な珍味。
佐賀ん酒の感想は?
試飲コーナーには入れ替わり立ち替わり、人があふれていました。チャートを参考にしながらお話が弾んでいる様子が印象的でした。せっかくなので、お話を伺うと、
「古伊万里や東一はいつもよく飲んでいるけれど、ほかにもこんなにたくさんおいしいお酒があるんですね!」
「酸味がシュワッとした個性的な日本酒が好きでした」「こういう味と合わせたいなど、いろいろな料理が浮かびます」
「東京から来ました。佐賀県は蔵元同士が支えあって、良質な酒をつくっているイメージがありますね」
などのお話が聞けました。
「SAGA BAR」限定のおみやげも!
当日は購入した方へのお土産も。2本購入の方にお猪口、3本以上購入の方にトートバックの進呈です。どちらも「SAGA BAR」オリジナルの非売品です。お猪口は「SAGA BAR」のロゴ入りで、佐賀の日本酒をさらにおいしく楽しめそうですね。
またQRコードを読み込んでネットでアンケートに答えていただいた方にはプチお菓子のプレゼントもありました。佐賀県はお菓子どころでも知られています。
4月26日(水)、JR佐賀駅に「SAGA BAR」がオープン
ここまで紹介した「マリノアシティ福岡」で開催の「角打ち SAGA BAR」は3月18日と19日の2日間で終わってしまいましたが、4月26日(水)には、JR佐賀駅高架下の西側エリアに誕生する「サガハツ」に、なんと「SAGA BAR」がリニューアル開業します!
この「SAGA BAR」では、酒はもちろんのこと、酒に合う料理も提供。今回は着席でじっくり楽しめます。「角打ちスタイルで、いろいろと試飲をしていただき、お気に入りの1本を選んでいただけたかなと思います。佐賀駅のSAGA BARでもお待ちしています。」(佐賀県担当者さん)。
角打ち「SAGA BAR」は今後もいろんなところに登場予定とのこと。これからもぜひ佐賀酒にご注目ください!
提供/佐賀県 産業労働部 流通・貿易課