Samsung 980 PROヒートシンクモデルで再検証

PS5の品薄が解消されてきた今こそ見直したい、容量拡張に最適なM.2 SSDの実力

文●藤田 忠 編集●北村/ASCII

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PS5の拡張ストレージスロットへの装着は簡単

 「980 PRO」シリーズは、ひと世代前とは言え、Samsungのコンシューマー向けSSDの最上位に位置するハイパフォーマンスモデルだけあって、現在発売されているPCIe4.0×4 NVMe M.2 SSDのなかでもトップクラスのアクセス速度が備わっている。

 それは「980 PRO ヒートシンクモデル」も同様で、イチオシ容量の2TBモデルは、PC上でシーケンシャルリード6900MB/s台、ライト5100MB/s台を発揮している。リードはSamsung公称値にわずかに届いていないが、PC環境の影響もあるので最大性能を発揮していると言える。

SamsungのSSDツールでは、ほぼ公称値となるシーケンシャルリード6942MB/sと、公称値を上回る、ライト5188MB/sを発揮している

PC定番のストレージベンチマーク「CrystalDiskMark 8.0.4」の結果。シーケンシャルアクセス速度は、リード6870MB/s、ライト4929MB/sを記録

ファームウェアの最新バージョンは「5B2QGXA7」になる。2022年前半に提供されたので、いま店頭に並んでいる製品の多くは同バージョンになっているだろう

 PS5の拡張ストレージスロットは、本体正面からみて右側面に備わっており、外装カバーを取り外すだけでアクセスできる。PS5の電源をオフにするなど、ITGマーケティングが公開している手順にしたがって進めれば簡単に取り付けられる。

 取り付け完了後にPS5の電源をオンにすると、自動で拡張ストレージスロットに取り付けたNVMe M.2 SSDを認識し、フォーマットを実行する画面が表示される。フォーマット後は、リードベンチマークが実行され速度が計測される。今回増設した容量2TBモデルの「980 PRO ヒートシンクモデル」は、6492MB/sを記録した。CPUの性処理能力が高いPC環境とは違って、公称値の7000MB/sからは500MB/sほどダウンしてい るが、「980 PRO」の性能をしっかりと引き出せていると言える。

拡張ストレージスロットは、金属のカバーで覆われている

カバーを取り外して「980 PRO ヒートシンクモデル」を取り付け。各カバーを元に戻せば、増設は完了だ

増設後にPS5を起動すると、NVMe M.2 SSDのフォーマットを実行する旨の画面が表示される

フォーマット後に実行されるリードパフォーマンステスト。アクセス速度は、PC上よりもダウンするが、約6500MB/sという速度は、PS5の最速クラスだ

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