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日本未発売の端末にいち早く触れた! Galaxy S23 最速タッチ&レビュー会レポ

2023年03月21日 11時00分更新

文● 村元正剛 編集●ASCII

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最速チップ解説のコーナーには
スペシャルゲストが登場

 続いて「性能爆上がりCPU解説」というコーナーに。スピーディー末岡に代わってオカモトが登壇し、Galaxy S23シリーズに搭載されているSoCについて紹介しました。Galaxy S23シリーズは3モデル共通で、クアルコム社の「Snapdragon 8 Gen 2 Mobile Platform for Galaxy」が搭載されています。そもそもSnapdragon 8 Gen 2 はクロック周波数が最大3.2GHzで、現行機種向けの最新・最速のチップですが、「for Galaxy」では、さらに速い最大3.36GHzを実現し、Galaxy S23シリーズでの使用に最適化されています。オカモトは「最新の最速で、最速の最速なんですよ」と、当たり前の説明をして、つばさに突っ込まれていました。

Galaxy S23シリーズの「ゲーミング性能にも注目している」というオカモト

Snapdragon 8 Gen 2 Mobile Platform for Galaxyの特徴

アスキースマホ総研が行なったベンチマークテストでも、従来モデルを大きく上回るスコアを記録

 ここで、会場に設置されたモニターに、スペシャルゲストが登場。クアルコム ジャパン 業務推進部 部長の福井幹浩さんがオンラインで出演し、Snapdragon 8 Gen 2 Mobile Platform for Galaxyについて、わかりやすく説明してくれました。

クアルコム ジャパンの福井幹浩さんがスペシャルゲストとしてオンラインで出演。なお、クアルコムジャパンは3月1日からSnapdragonのTwitterアカウント(@Snapdragon_JPN)を開設しているので、要チェック!

 一般的なSnapdragon 8シリーズは、プライムコアが1つ、パフォーマンスコアが3つ、高効率コアが4つという構成ですが、Snapdragon 8 Gen 2 Mobile Platform for Galaxyでは、プライムコアが1つ、パフォーマンスコアが4つ、高効率コアが3つという構成になり、プライムコアが3.36GHzに。「一言でまとめると史上最速のSnapdragon」(福井さん)ということ。ゲーミングに関する機能では、レイトレーシングに対応し、「スマホでレイトレーシングを使った映像を気軽に楽しめるようになった」(福井さん)というアドバンテージもアピールしていました。

Snapdragon 8 Gen 2 Mobile Platform for GalaxyのCPU構成

膨大なグラフィック処理が必要になるレイトレーシングにも対応

 福井さんには、アスキースマホ総研が用意した質問にも答えていただきました。来場したGalaxyファンが感心していたことをいくつか挙げると「電力効率はCPU、GPUともに約40~50%改善された」とのこと。つまり、電池持ちが良くなったわけです。「AIを用いた画像補正機能が強化。たとえば、メガネをかけた人を撮影した場合に、メガネを認識して、メガネに映り込んだ反射だけを抑える」なんてことも瞬時にできるそうです。

 オカモトが「私のパソコンではできないことが、スマホでできるなんて」と驚いていたレイトレーシングについては、「ゲーミングPCでは対応しているが、モバイルでは難しかった。モバイルで可能にするソフトはあったが発熱の問題があった。Galaxy S23ではハードウェアで処理するので発熱を心配することなく楽しめる」(福井さん)と話していました。

ユウキロックさん&スマホ総研からの質問に
サムスン前島さんが答える!

 最後は、サムスンの前島さんへの質問コーナー。Galaxy S23シリーズにいち早く触れたユウキロックさんとアスキースマホ総研からの素朴な質問に答えていただきました。

最後のコーナーかユウキロックさんからの質問でスタート

 ユウキロックさんは、デザインを改良した点やカラバリの選定理由について質問していました。前島さんは「前モデルのユーザーの声を反映させて、エッジディスプレイの曲率を変えた」ことに加えて、「アンテナのラインとマイクをシンメトリーに配置した」など、細かい変更点も明かしてくれました。3モデルともにグローバルでは4色展開ですが「テーマは自然です。自然からインスパイヤーされた4色を採用しましたが、端末に再生素材や木の実から作られた着色料なども使っています」とのこと。

サムスンの前島さんが実機を見せながら、質問に答えてくれた

 ユウキさんからは「ディスプレーは前モデルから変わっていないようだけど、数値には出ない変わった部分はあるのかな?」という質問も。前島さんいわく「前モデルにも直射日光下で見やすい明るさに自動で調整される機能がありましたが、Galaxy S23シリーズでは曇り空でも室内の照明でも見やすく調整されるようになりました。また、Galaxy S23は輝度も1750ニトに向上しています」。屋外で写真を撮るときにも、最適な明るさでプレビューを確認できるようになったわけです。

 スマホ総研からは「2億画素カメラはどんなときに生かせるのか?」「ナイトグラフィーはどう進化したのか?」「フロントカメラの性能は?」といった質問を次々にぶつけます。

 Galaxy S23 Ultraはデフォルトの撮影モード(12MP、1200万画素)のほかに、50MP(5000万画素)と200MP(2億画素)のモードを選択できるようになっています。前島さんいわく「2億画素で撮った画像は、あとで一部を切り取ってもディテールが損なわれない」ことがメリットだと言います。実際に、2億画素で東京タワーを撮影した画像を拡大して見せて、拡大しても鮮明な画質で表示できることに来場したみなさんも驚いていました。

Galaxy S23 Ultraは、ここで撮影サイズを切り替えられる

2億画素で東京タワーを撮った画像を表示

ここまで拡大しても、ノイズは少なく、精細な画質で表示できる

 イベント会場には、実際にナイトグラフィーを体験できる暗室が設けられていました。前島さんに、そこに設置したオブジェをGalaxy S23 Ultraと前モデルのGalaxy S22 Ultraで撮影してもらうというデモンストレーションも行なわれました。「前モデルは明るく撮れますが、明るい部分が白飛びすることがありました。S23 Ultraでは明るい部分のディテールがはっきりと写り、暗い部分は暗く写るようになりました」(前島さん)

上がGalaxy S23 Ultra、下がGalaxy S22 Ultra。ただ、明るく写るのではなく、正確な明暗バランスで、白飛びすることなく写るように進化

 実は、前モデルのGalaxy S22 Ultraのフロントカメラは4000万画素でしたが、Galaxy S22 Ultraは1200万画素。スペック上の数値は減っています。「セルフィーの画質が落ちるのでは?」と気になる人もいるでしょうが、その心配はなさそうです。「Galaxy S22 Ultraでは4つの画素を1つの画素として使う仕組みだったので、デフォルトでは1000万画素で記録されます。Galaxy S23 Ultraは1200万画素なので、実際に記録される画素数は増えて、解像度は向上しています。また、ISPの進化によって、セルフィーの画質が向上しています」(前島さん)。数値だけでは測れない部分が進化しているのがGalaxy S23シリーズなのです。

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