日本電信電話(NTT)は、次世代の超高速光通信を実現に寄与する100GHzの超広帯域性能を持った超小型な増幅器ICモジュールの実現に成功した。
また、信号に含まれる直流成分を除去するDCブロック機能を内蔵しながらも超小型なサイズを実現していることから、様々なデバイスへの直結が可能となり、ユーザビリティーが高く、ケーブルによる損失も大幅に低減可能なモジュール形態となっている。
本研究の成果は、IOWN(次世代情報ネットワークに関する構想)における超高速光通信や、最先端の計測応用を切り拓く技術として期待される。IOWNについて詳細はこちら。
今回、NTT独自のインジウム・リン系ヘテロ結合バイポーラトランジスタ(InP HBT)技術(高速性と耐圧に優れるトランジスタ)による増幅器ICの高性能化およびパッケージ実装技術の高度化によって、世界初という100GHzの超広帯域性能とDCブロック機能集積を両立した超小型な増幅器ICモジュールの実現に成功。
本研究の結果を受けて、今後は次世代の超高速光通信や6Gの研究開発を推進する上で重要な役割を担う最先端の実験・計測器応用に向けて早期の実用化を目指し、中長期的には、ICおよびパッケージ実装技術のさらなる改善を進め、IOWNにおける超高速光送受信器への適用検討を進めていくという。
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