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数年前のCore i5搭載PCよりも動画エンコードが2倍も高速!

7万円以下で約22.5時間駆動のRyzen 5搭載ノートPCを数年前のPCと比較!乗り換えに最適なその性能とは

文●松野将太 編集●ジサトラハッチ

提供: マウスコンピューター

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数年前のモバイルPCとは性能に大きな差が

 「mouse X5-R5-WA」の性能面については、CPUにAMDのノートPC向け6コア/12スレッドプロセッサー「Ryzen 5 5560U」を搭載しており、極端に処理能力は高くないものの、普段使いではかなりの快適さが期待できる。そのほかメモリー容量は8GB、ストレージは256GBのNVMe SSDと、スペック的にはシンプルな構成だ。

「CPU-Z」から読み込んだ「Ryzen 5 5560U」のCPU情報

「GPU-Z」から読み込んだ「Ryzen 5 5560U」のGPU情報

 ここからはベンチマークソフトで性能を計測していくが、今回は比較対象として、2018年に販売開始されたインテル Core i5-8250U搭載ノートPCを用意した。当時としてはそれなりに贅沢な4コア/8スレッドCPUで、メモリー容量は8GB、ストレージは512GBのSATA SSDと、いずれも及第点の性能を備えるミドルスペックのスタンダードノートPCという位置づけだ。一般的に、5年前後でPCの買い替えを検討する人は少なくないと思うが、最新のノートPCとどれほど性能が違うかの参考になれば幸いだ。

 まずはCPUの性能を計測する定番ベンチマーク「CINEBENCH」の結果を見ていこう。今回は最新の「CINEBENCH R23」で、マルチスレッドテストおよびシングルスレッドテストのスコアーを計測した。

「CIENEBENCH R23」のスコアー

 「mouse X5-R5-WA」のマルチスレッドテストのスコアーが5545pts、シングルスレッドテストのスコアーが1270ptsと、非常に良好な結果を出している。物理コアを増やした近年のCPUは基本的にどれも優秀なため、大きく負荷がかかるような使い方でなければ性能不足を感じる場面は少ないはずだ。

 反面、Core i5-8250U搭載ノートPCはシングル、マルチともに半分程度のスコアーしか発揮できていない。決して性能の悪いCPUではないのだが、多コア化・高性能化が進んだCPUの進化に取り残されている格好だ。このクラスのCPUを搭載したPCを使っているなら、乗り換える価値は確かにあると言えそうだ。

 続いては、ウェブブラウジングやビジネスアプリといった一般的な用途での性能を計測する「PCMark 10」の結果だ。

「PCMark 10」のスコアー

 「mouse X5-R5-WA」の「PCMark 10」総合スコアーは4654。アプリの起動やウェブブラウジング性能を比較するテストグループであるEssentials、およびビジネスアプリ系のテストグループであるProductivityでのスコアーは比較的高めを記録しているものの、デジタルコンテンツの制作に関するテストであるDigital Content Creationの成果は上記2つのグループに比べれば低め。

 とはいえ、ここでもCore i5-8250U搭載ノートPCとの性能差は大きく出ており、総合スコアーはもちろん、Digital Content Creationでも40%ほどの差を付けている。総合的な優位性は言うまでもないだろう。

 「mouse X5-R5-WA」はクリエイティブ向けのPCではないが、動画エンコードといった比較的負荷のかかる用途も試してみよう。再生時間約4分の4K動画(ファイルサイズ約2GB)を用意し、「HandBrake」のデフォルトプリセット(Fast 1080p30)でフルHDのMP4動画に書き出した際の時間を計測した。

「HandBrake」のエンコード時間

 写真のデジタル現像や動画エンコードといった用途ではCPU性能の差が強く出やすいが、ここでは「mouse X5-R5-WA」の処理時間が12分15秒であったのに対し、Core i5-8250U搭載ノートPCの処理時間は24分17秒と、約2倍の差がついた。CINEBENCH R23のマルチスコアーテストでも計測できたように、CPUをフル活用するような用途ではこのぐらいの差がついてしまうようだ。

 最後に、ストレージ系のベンチマークも確認してみよう。使用したのは定番のストレージベンチマークソフト「CrystalDiskMark 8.0.4」だ。

左が「mouse X5-R5-WA」、右がCore i5-8250U搭載ノートPCの「CrystalDiskMark」のスコアー

 「mouse X5-R5-WA」の読み込み速度は毎秒2500MBに迫るシーケンシャルリードが目立ち、高速なNVMe接続のSSDらしい高速さを発揮。書き込み速度はシーケンシャルライトで毎秒972MBとやや落ちるものの、NVMe SSDとして最低限求められる速度は達成できている。Core i5-8250U搭載ノートPCもM.2 SSDを使ってはいるものの、接続がSATAであるため、速度面では大きく水をあけられている。5年前であればまだまだSATA接続のPCも多かったが、データ転送の面でも最新PCの優位性は大きいと言えそうだ。

5年前のミドルクラスノート相手ならほぼ2倍の性能を発揮

 「mouse X5-R5-WA」は、普段使いでは十分な性能を発揮しつつ、軽快に持ち運べる便利なスタンダードノートPCだ。モバイルPCより大型の画面でインターネットの閲覧や簡単な作業をしたい、持ち運びも頻繁に予定しているという場合には特におすすめできる。

 また、今回のベンチマーク比較でも見えたように、5年前、あるいはそれ以前のノートPCに対しては、相手が当時のミドルクラスノートPCだったとしても総合性能で大きく優位に立てる。

 価格も7万円以下と非常にお買い得で、日頃使っているノートPCの性能に不満がある、あるいは調子が悪くなってきた……という人であれば、この機会に買い替えを検討してみるのもいい選択肢だろう。しかしながら、今回のモデルはアウトレットモデルであり、在庫限りで終了してしまうので、欲しいと思った人は早めに購入することをオススメしたい。

(提供:マウスコンピューター)

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