全日本空輸(ANA)は2月14日、2025年度より自社保有の国内線旅客サービスシステムを国際線旅客サービスシステムに統合すると発表した。
これまで同社は1988年以降、「座席販売管理」「航空券の予約/発券」「空港での搭乗手続き」などを支える自社保有の「国内線旅客サービスシステム」と、スペインAmadeusが提供する「国際旅客サービスシステム」を別々で運用していたが、2025年度から2026年度にかけて国際旅客サービスシステムへとプラットフォームを統合する。
統合により、国内線・国際線の予約を一元管理し、ウェブサイトでの予約確認や各種サービスの申し込み、空港での乗り継ぎの手続きなど、スムーズな利用者情報の連携を実現。また、運航イレギュラー時においても、ANAアプリ・メール・SNS等と連動した情報提供を行ない、適切な案内やサービスを実現できるという。
また、ANA独自システムから世界で200以上のエアラインが利用する業界標準的なシステムへ移行することで、新たな技術による新サービスを短期間で導入することが可能となる。今後、国内外利用者へ魅力ある次世代サービスをより早期に提供し、世界のマーケット変化と利用者ニーズへの迅速な対応を実現するとしている。