中国の検索大手バイドゥ(百度)が開発する対話型AI「ERNIE Bot(中国名:文心一言)」について、間もなく内部テストが完了すると複数の海外メディアが報じている。早ければ3月にも一般向けにリリースされる予定という。検索分野で競合しているグーグルやマイクロソフトと同様、バイドゥも自社サービスに対話型AIを導入することになる。
数十億ドルを投じ、わずか3年で開発
We are proud to announce our ongoing development of the AI chatbot project, ERNIE Bot (文心一言). First proposed as a language model in 2019, ERNIE has made significant progress since then.
— Baidu Inc. (@Baidu_Inc) February 7, 2023
Stay tuned for further updates. pic.twitter.com/J1F81VZz5i
バイドゥは2019年頃から数十億ドル(数兆円)規模の資金を投じてAIの研究開発を進めており、ERNIE Botはその過程で開発したもの。
特徴はユーザーからの入力に対してテキストと画像の両方を出力できること。対話型AIの多くは出力がテキストと画像のどちらかに限定されるため、ERNIE Botのように両方出力できるものは珍しい。
対応言語は中国語と英語で、今のところ日本語には非対応だ。
一般向けのリリースは3月の予定だが、一部報道では検索分野で競合するグーグルやマイクロソフトの動きに合わせてリリースが早まる可能性もあるとしている。
バイドゥは中国北京に本社を置くIT企業。2000年1月の創業で、中国国内向けに検索エンジン「百度」やマップサービスを展開するほか、日本でもPC向けの「Baidu IME」やiOS/Android用キーボードアプリ「Simeji」をリリースしている。