アドビは2月1日、Adobe Acrobat Proの電子契約機能の拡充を行なったと発表した。
コロナ禍による外出制限などにより、近年、文書業務におけるDX化のニーズが大きな高まりをみせている。IT系シンクタンクの調査によれば、2020年度に101億円だった電子契約サービス市場は2025年度には440億円へと、5年で4倍以上の拡大が予測されている。
この傾向は今後も続くと考えられているなどの背景から、PDFの作成から電子契約にいたるまで一貫した文書管理の課題解決を目的に、今回の機能拡充が行なわれた。
今回、拡充を行なった電子契約の主な新機能は以下のとおり。
・電子契約の使用回数を無制限に拡大
今まで150回/年まで利用可能だった電子契約の利用回数を無制限に引き上げ。
・カスタムブランディングの追加
電子契約を送信時に自社の会社名やロゴ、カスタマイズされたURLが使用可能に。
・ウェブサイト上での電子契約の収集
サイト訪問者や顧客が契約書や文書にオンラインで署名できるよう、デジタルフォームをウェブサイト上に掲載することが可能に。
・電子契約の一括送信
上限50人までの受信者に対して、文書をワンクリックで一括送信できるように。また、電子契約への署名が完了すると自動で通知を受信する。
文書管理に関連するテクノロジーにはまだ進歩の余地があり、アドビではユーザーの利便性向上に向けた機能拡充をつねに行なっていくという。