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空間オーディオ再生充実! 第2世代「HomePod」速報レビュー

2023年01月31日 23時00分更新

文● 山本 敦 編集●飯島恵里子/ASCII

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新しいHomePodはUWB(超広帯域無線通信)に対応。iPhoneを近づけると再生中のコンテンツの音声をHomePodへ素速くハンドオフができます

聴きたい音楽の検索・再生はiPhone連携が便利

 HomePodは、iPhoneやiPad、Apple TV 4Kなどアップルデバイスと連携して、さまざまなコンテンツのサウンドを高品位に再生します。

 Siriの音声操作により、聴きたい楽曲の検索・再生ができるサービスは、Apple Musicです。ほかにもAirPlay 2を使えば、iPhoneで再生をはじめたAmazon MusicやSpotify、YouTubeの動画音声などをWi-FiでHomePodに飛ばして“いい音”が聴けます。

 iPhoneで楽曲再生を始めてからHomePodに端末を近づけると、自動で再生を引き継げるHandoff(ハンドオフ)の機能がとても軽快で便利です。第2世代のHomePodにも、近接デバイスを認識する超広帯域チップが内蔵されたことで、UWB(超広帯域無線通信)によるスムーズなハンドオフが可能になりました。クラシックや洋楽の楽曲はタイトル名がとても複雑だったり、英語の発音につまずいたりするので、音声アシスタントによる選曲が時にはとても困難です。筆者の場合、HomePodシリーズではハンドオフを使う頻度のほうが高いかもしれません。

AndroidスマホもHomePodと同じWi-Fi環境に接続して「AirMusic」アプリから再生中の音楽コンテンツをストリーミングできます

 筆者は新しいHomePodに、Bluetoothオーディオ再生の機能追加を期待していました。Androidウォークマンのような、Bluetoothオーディオ再生に対応するハイレゾオーディオプレーヤーに保存した楽曲も、HomePodを使って部屋いっぱいに鳴らしたい時があるからです。

 残念ながら第2世代機のHomePodも、iPhoneやiPadなど連携するデバイスとの通信用にBluetoothを内蔵していますが、オーディオデータのストリーミングには対応していません。Android端末の場合はGoogle Playから「AirMusic」というアプリ(有料)をダウンロードすれば、HomePodにも楽曲をストリーミングして楽しめるのでおすすめです。

Siriによる音声操作も便利

 HomePodは、Siriに対応するスマートスピーカーです。本体に内蔵する4つの音声操作用マイクにより、ウェイクワードの呼びかけに常時待機。本体から離れた場所からの呼びかけに対して正確に応答します。

Siriによる声の認識とパーソナルリクエストを設定すると、ユーザーの声を識別してカレンダーの予定やメッセージを読み分けてくれます

 Siriは複数ユーザーの声が識別できます。家族の声を登録しておけば、各自にパーソナライズされたApple Musicのおすすめ楽曲を再生したり、リマインダーやメールの読み上げ・送信機能などが声を識別しながら使えます。

 カレンダーに登録した予定をSiriに聞いたり、ニュースの読み上げやスマート家電の操作履歴などはランダムに生成された識別子と関連付けて記録されます。ユーザーのプライバシーを高度に保護する機能を盛り込んだ、セキュアなスマートスピーカーであることもHomePodシリーズの魅力です。

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