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自分好みのコンパクトPCを組みたい人にオススメのケース!

高性能な構成でコンパクトなPCが組める「Meshify 2 Mini」

2023年01月25日 17時00分更新

文● 宮里圭介 編集●市川/ASCII

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Micro ATXに対応するミニタワーケースの「Meshify 2 Mini」。パソコンショップアークでは1万8980円で販売されている(1月20日時点)

 Fractal Designの「Meshify 2」シリーズは、ステルス戦闘機をイメージしたというフロントデザインが印象的なPCケースだ。フロントと天板がメッシュで、さらに底面にまで大きく吸気口が作られており、通気性をかなり重視した構造となっているのが特徴だ。

 前回は、高性能PC向きのミドルタワーケース「Meshify 2 Light Tempered Glass」を紹介したが、今回はよりコンパクトなモデルとなる「Meshify 2 Mini」を取り上げたい。

 Meshify 2 Miniの最大の魅力はサイズ。もちろん、Mini-ITX用のケースと比べてしまえば大きいのだが、約205(W)×406(H)×396(D)mmというサイズは、Micro ATXマザーボードが搭載できるケースとしてはコンパクトだ。とくに奥行きが短めとなるため、机の上にも置きやすい。

 Mini-ITXと違ってMicro ATXはマザーボードの製品数が多く、選択の幅も広い。また、廉価なエントリーから高性能モデルまで揃っているため、納得のいくマザーボードを選べるのがメリット。つまり、選べるパーツの制限が少ないうえに、自分好みのコンパクトなPCを組むのに最適なケースといえるのだ。

 そんなMeshify 2 Miniを詳しく紹介していこう。

通気性の大敵であるホコリ対策は万全!

 コンパクトなPCケースを使う際の悩みのひとつに、"内部の狭さ"が挙げられる。作業がしづらい点は組み立てる時だけだが、とくに頭を悩ませるのが"ケース内温度が上昇しやすい"ことだ。

 空冷のCPUクーラーの場合、CPUから出た熱はヒートシンクで空気中へと放出される。この熱をうまくケース外へと排出できなければケース内温度が上昇し、CPUクーラーの冷却効率が下がる。するとCPU温度が高くなり、さらなるケース内温度の上昇、そして冷却不足による性能低下を招く"負のスパイラル"になりかねないのだ。

 これを解決するにはエアフロー、つまりケース内の通気性を改善し、熱が留まらないようにすることが大切。しかし、小型ケースの場合は内部スペースに余裕がなく、思うように熱を逃がせないことが多い。

 このMeshify 2 Miniが優れているのは、内部の通気性を高めるため、通気口を可能な限り大きくしている点にある。この通気口にはフィルターが装着されており、PCパーツの大敵となるホコリやゴミの侵入を可能な限り防いでくれるのも頼もしい。

黒いメッシュ部分が開閉。内側にフィルターも装着されている

 フロントパネルのほぼ全体がメッシュとなっており、上から下までどこからでも吸気できるのが強みだ。さらにメッシュの内側には目の細かいフィルターが装着されているので、ここでほとんどのホコリをキャッチできる。

 また、このフィルターはフロントパネルを完全に取り外すと着脱できるので、メンテナンスも簡単。これもまたうれしいところだ。

メッシュのフロントパネルを外すと、フィルターが着脱できる

 なお、多少のホコリの侵入を気にしないのであれば、このフィルターを外すことで通気性がさらに向上する。PCの構成に合わせて、フィルターの有無を使い分けるといいだろう。

 メッシュになっているのはフロントパネルだけではなく、天板部分も同じだ。熱は上部に溜まりやすいだけに、ここに排気用のケースファンを増設すると効果が高くなる。また、水冷クーラーのラジエーターを装着する場所としても最適だ。

 この天板部分にも、フロントパネルと同じく内側にフィルターを装備している。吸気口ではなく排気口として使うのであれば、このフィルターを外して使うのもありだ。

天板はツールレスで取り外し可能。また、フィルターも簡単に着脱できる

 底面はメッシュではないが、こちらも通気口が設けられている。ここは主に電源ユニットやストレージの冷却時に使われる。ホコリを吸い込みやすい底面だけに、ここにもしっかりとフィルターが装着されている。

 このフィルターはケースを持ち上げることなく、本体前面の下部から簡単に着脱可能だ。目が詰まらないよう、まめに掃除できるのがうれしい。

ケースを持ち上げたり分解したりすることなく着脱が可能。掃除が簡単なのは実にグッド

 なお、排気口がメインとなる背面は、フィルターが装着されていない。メッシュではなく少し目の粗い穴が並んでいる。

 うれしいのは、ケースファン部だけでなく、その下やスロットのブラケット部にまで穴が開いていること。これも、少しでも通気性を高める設計によるものだ。

ケースファン部だけでなく、その下部にも多数の穴が開けられている

 単純に通気性が高められるだけでなく、吸気口にはフィルターによるホコリ対策まで徹底されているのがいいところ。しかも掃除がしやすいよう、ツールレスで着脱できるのも魅力だ。

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