インテル第12世代CPU採用、NVIDIA製グラフィックスアクセラレータの長期供給/保守にも対応
NEC、IoT/AI向けに強化したファクトリコンピュータ3モデル発売
2023年01月19日 10時00分更新
NECは2023年1月19日、ファクトリコンピュータ(FC)のエントリーモデル新商品「FC-PMシリーズ」3モデル(P21G、P32K、P30X)を販売開始した。IoT、AI分野での活用に向けて、上位モデルではインテル第12世代CPUを採用して従来比2倍以上の性能向上を実現。さらに、LANポートへの2.5GBASE-T新規採用、オプション製品であるグラフィックスアクセラレーターの長期供給/長期保守対応といった強化点にある。
工場の生産ラインや社会インフラ設備、病院の医療システムなどに導入されるファクトリコンピュータは、一般的なPCとは異なり「長期供給/長期保守(15年保守)」「24時間連続稼働」「耐環境性」「システムの継続性」といった特徴を持つ。FC国内市場で高いシェアを持つNECでは、ラックマウント/デスクトップ/省スペース/ファンレスボックス/エントリーという5タイプの商品ラインアップを展開している。
今回発表されたのはエントリーモデルのFC-PMシリーズ3商品となる。
新商品ではまず、IoT、AI分野における活用を考えたハードウェア強化がなされている。最上位モデルのP21Gはインテル Core i7-12700E(2.1GHz/12コア)、中位モデルのP32Kはインテル Core i3-12100E(3.2GHz/4コア)と、それぞれインテルの第12世代CPUを採用し、従来比最大2倍以上の性能向上を実現した。また下位モデルのP30Xにおいても、インテル Celeron G6900E(3.0GHz/2コア)を搭載することで、従来比で1.2倍以上の性能向上となっている。加えて全モデルで2.5GBASE-TのLANポートを採用し、大容量データの処理や転送を可能にした。
また、ニーズの高まる撮像/画像解析やAI処理に対応するために、オプションとしてグラフィックスアクセラレータ「NVIDIA RTX A2000」を提供する。このアクセラレータについても2029年12月までの長期供給、2032年12月までの保守受付期間を実現し、長期利用が前提となるFCのライフサイクルに対応する。
希望小売価格(税抜)は、P21Gが57万7200円から、P32Kが36万7600円から、P30Xが31万5600円から。またオプションのNVIDIA RTX A2000は、同 30万円。いずれも出荷開始は2月24日より。
NECでは、今後3年間で2.7万台という販売目標を掲げている。