SOLOTA(ソロタ)NP-TML1
発売日 2023年2月中旬
想定実売価格 3万8000円前後
パナソニック
https://panasonic.jp/dish/products/NP-TML1.html
ズボラなぼっちちゃんに朗報です。パナソニックが1月17日、一人暮らし向けのタンク式食器洗い乾燥機「パーソナル食洗機 SOLOTA(ソロタ)」を発表しました。A4程度の場所があれば設置できて、23cmの大皿を含む最大6点の食器を洗えます。ごはんを食べたら食器を入れてボタンを押すだけで、あとはソロタがやっといてくれます。
小さくても洗いはしっかり
設置面積はA4クリアファイルとほぼ同じ約31×約24.2cm、狭いキッチンでも使えます。
食器を洗うための水は加湿器のように蛇口からタンクに直接入れるだけ。面倒な分岐水栓の取付はありません。
汚れた水はホースからシンクに排水されるので、日々のお手入れはごはん粒などが引っかかる残菜フィルターを洗うだけ。
サイズは小さいものの洗浄機能は従来モデルと同様。50℃以上の高温・高圧水流と、食洗機専用の強力な洗剤で、手洗いでは難しい洗い上がりになります。特に強いのが油汚れ。料理に使われる油脂の融点は40〜50℃以上なので、熱いお湯で洗うだけでかなりの汚れが落ちやすくなります。
手洗いに比べて水道代も安くなります。1回の食器洗いに使う水の量は約2.5リットルで、手洗いの約8分の1。乾燥は送風のみですが、おさまる食器の量も少ないため風だけでも十分乾くそうです。ヒーターを使わないため消費電力は最大270Wと控えめで、運転音も約41dBと静かです。
「洗える食器棚」を目指したというデザインは、前も後ろもガラス張りで狭いキッチンに置いても圧迫感がなさそうです。上下ツートンカラーで、うまく食器をおさめればインテリアとしてもなじんでくれそうな見た目ですね。
洗えるもの・洗えないものについては一般的な食洗機と同様。高さがないので背の高いワイングラスなどは洗えないかもしれません。また、どんぶり鉢などを入れると一気に場所を食ってしまい、洗える点数が少なくなります。小さい故の制限は色々ありますが、その辺は工夫次第でしょうか。
鍋やフライパンは入らない
パナソニックは60年以上も食器洗い機を供給してきた老舗メーカー。2017年には累計生産台数1000万台を超えました。しかし主に食器洗い機を使っているのは持ち家世帯。さらに普及率を伸ばすにはニーズを底上げせねばならんということで賃貸世帯向けのモデルを充実させてきました。
賃貸ファミリー世帯向けに昨年発売したのが、奥行き約29cmのスリム食洗機(NP-TSP1)。購入層の実に6割が賃貸世帯だということ。同時に始めた月額2570円の定額利用(サブスク)サービスも好評で、初年度計画比1.4倍のペースで契約が伸びているということでした。
そして次のターゲットとして選ばれたのが賃貸単身世帯、要するに一人暮らしです。なかでも想定されているのはあまり自炊をしない人。レトルト食品、冷凍食品、お総菜などをよく食べている人たちという設定です。なので、鍋やフライパンなどの調理器具を洗うことは想定されていません。
いまコンパクトなタンク式食洗機は様々なメーカーが展開していますが、老舗のパナソニックが振りきったものを出してきたというのが面白いですね。開発時には利用者と同じ若手社員が集まってプロジェクトチームを作り、半年に渡って様々な試作をもとに検討してきたそうです。
私自身は昨年中古の戸建て住宅を買って初めて食洗機の便利さに開眼した身。特にビールグラスの仕上がりには毎回ほれぼれしています。うちで使っている換気扇のオイル受けやフィルターも洗えて大変便利。「賃貸だからなあ」とあきらめていた方、今こそ検討のチャンスですよ。
書いた人──盛田 諒(Ryo Morita)
1983年生まれ。5歳児と1歳児の保護者です。Facebookでおたより募集中。
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