動画配信事業などを手がける株式会社GYAOは1月16日、同社が運営する「GYAO!」「GYAO!ストア」「トレンドニュース」のサービスを終了すると発表した。
終了予定日時は2023年3月31日17時。同日同時刻をもって、購入済みの有料コンテンツを含め全サービスの利用ができなくなる予定だ。
GYAO!は2005年4月、株式会社有線ブロードネットワークス(当時)による動画配信サービスとしてスタート。視聴者のISP等を制限しないオープン型のサービス、配信動画へのCMの挿入など、当時の日本では珍しかった仕様も話題となった。
その後、2009年には子会社の株式会社Gyaoとして独立。さらに同年Yahoo!株式会社(当時)へと売却されたが、2019年3月の決算では純利益が61億3463万円の赤字となるなど厳しい経営状況となっていた。
今回のサービス終了に伴い、GYAO!の運営資源は同じZホールディングスグループが運営する「LINE VOOM」へ集約される見通しだが、同サービスはテレビ番組の配信などを主目的としたものではないため、GYAO!ユーザーの直接の受け入れ先ではない点に注意が必要だ。
なお、一般的にWebサービスの終了告知は終了日の数ヵ月〜1年ほど前に行なうことが多いが、今回は終了日の2ヵ月半前に告知されており、大手企業のグループが運営するサービスとしては比較的珍しいケースといえる。
また、このような急な発表が原因かは不明だが、2023年1月16日19:30時点で株式会社GYAOのサイトが繋がりづらくなっており、同社は解消に向けて調査を行なっているとしている。