ワイド7段テレ6段の手ブレ補正に最短撮影距離は45cmを実現
シグマがミラーレス用の世界初望遠10倍ズームレンズ「60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS 」を発表!
2023年01月12日 21時30分更新
SIGMAは1月12日に発表会をおこない、世界初のミラーレス専用高倍率望遠ズームレンズ「SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS | Sports」を発表した。価格は36万8500円で、対応カメラはシグマ、パナソニック、ライカのLマウントと、ソニーαのEマウントで、2月17日発売の予定である。
超望遠の10倍ズーム
ワイド7段、テレ6段の手ブレ補正内蔵
最短撮影距離は45cmを実現
この製品は60-600mmという世界初のスペックを備えたフルサイズ対応・ミラーレスカメラ専用の高倍率超望遠ズームである。従来、一眼レフ用として60-600ミリレンズがあったが、レンズ構成、最短撮影距離、手ブレ補正能力、重量も異なる新設計製品だ。
新開発のリニアモーター「HLA(High-response Linear Actuator)」搭載で、高速・高精度のAFを実現。さらに新開発のアルゴリズム「OS2」がワイド端で7段、テレ端で6段の手ブレ補正を可能とした。
広いズームレンジを活かすため、レンジ全域の光学性能を追求し、FLDガラスやSLDガラスを効果的に配置した最新の光学設計によって、超望遠域で発生しやすい色収差を良好に補正している。
またワイド端の最短撮影距離は45cm、焦点距離200mm時においては最大撮影倍率1対2.4を達成し、望遠マクロとしても活用できる。また、LマウントではテレコンバーターTC-1411(1.4倍)、TC-2011(2.0倍)に対応し、最大1200mmの超望遠でAFでの撮影が可能となる。
手ブレ補正では、一般的な撮影に適している「モード1」、モータースポーツなどでの流し撮りに最適な「モード2」の2つの補正モードを切り替えできる。モード2では、加速度センサーと流し撮り専用のアルゴリズムにより、構図の横位置、縦位置を問わず、カメラを上下や斜め方向に動かした場合でも手ブレ補正が有効に働き、流し撮りの効果を損なうことなく被写体の動きを表現す ることが可能。
ズームリングによる回転ズームと、レンズ先端部をつかんで操作する直進ズームの両方の操作が行える「デュアルアクションズーム」方式を採用。回転ズームによる繊細な操作、直進ズームによる素早い操作の両方を使い分けることができる。
マウント接合部、マニュアルリング、ズームリングや、カスタムスイッチ等の操作系スイッチ、スイッチパネルや外装部の接合部などに防塵防滴構造を採用し、ゴミやホコリの侵入を防ぎ、レンズ前面には撥水防汚コートを採用し、水滴や粉塵が付着した際のメンテナンスを容易にしている。
フォーカスリミッタースイッチを搭載し、必要に応じてAF時のフォーカス駆動範囲を制限し可能。カメラ側から任意の設定を割り当てられるAFLボタンは3カ所に搭載。Lマウント用ではSIGMA USB DOCK UD-11を使用することでカスタムモードスイッチに任意のOSの動作やフォーカスリミッター範囲を設定することができる。
レンズボディにはアルカスイス対応のマグネシウム合金製三脚座を組み込み。脚部は取り外しでき、用途に応じて別売りの脚部交換式三脚座への交換や、一脚へ装着することができる。
○レンズ構成:19群27枚(FLD2枚、SLD3枚)
○画角:39.6-4.1°
○絞り羽根枚数:9枚(円形絞り)
○最小絞り:F22-32
○最短撮影距離:45-260cm
○最大撮影倍率:1:2.4(焦点距離200mm時)
○フィルターサイズ:φ105mm
○最大径×長さ:φ119.4mm × 279.2mm
○質量:2495g
【対応アクセサリー:別売】
○TELE CONVERTER TC-1411 Lマウント用: 6万500円
○TELE CONVERTER TC-2011 Lマウント用: 6万6000円
○USB DOCK UD-11 Lマウント用:8,800円