FILLTUNE CLEARはハードルの低い月額レンタルも可能
FILLTUNEの「FILLTUNE CLEAR」は、聴覚障害のある人を想定した聴覚補助デバイス。仕組みとしては骨伝導ヘッドホンの一種と言える。老化などで蝸牛内の外有毛細胞が損傷して、高音域の音声が不明瞭になった人でも、もう一度音楽を楽しめるといったコンセプトで開発されている。試作機は以前、<a href="https://ascii.jp/elem/000/004/069/4069663/" >このサイトでも紹介</a>しているので詳しく知りたい方は参照してほしい。なお、44万円と高価な製品ではあるのだが、月額8800円でレンタルも可能だという。
耳をふさがないイヤホンの定番と言えばLinkBuds
ソニーの「LinkBuds」は、中央をくりぬいた独特のドライバーを使用し、周囲の音を聴きながら使える開放型の完全ワイヤレスイヤホンだ。すでに発売から時間が経っているが、この分野では有力な選択肢。ブースでも強くアピールされていた。
骨伝導ドライバー搭載の密閉型イヤホンで高音質化を狙う方向も
最後に骨伝導というと、利便性のほうが優先されがちだが、ハイエンドのイヤホンでは高音質化のためにも用いられている。最近ではダイナミック型、BA型などのドライバーに加えて骨伝導デバイスを組み合わせているケースが増えている。
Unique Melodyのブースでは、骨伝導デバイスも利用した完全ワイヤレスイヤホン「U-Free」も試聴できた。ダイナミック型と骨伝導ドライバーを1基ずつ搭載した密閉型のハイブリッドイヤホンで、ノイズキャンセリング機能も搭載。SBC/AAC/aptXのコーデックに対応。現在アプリなどを開発中で来年の発売になるそうで、価格は4万円前後となる見込み。
よく密着感させることが重要だが音も相当によく、骨伝導が耳によくフィットするよう専用のイヤーピースも用意している。今回聴いた完全ワイヤレスイヤホンの中でも出色のサウンドと言ってもいいと個人的には感じた。
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