ソニーは500円玉サイズの超小型のセンサーを6つ取り付けるだけで、全身のモーションキャプチャーができるモバイルモーションキャプチャー「mocopi」（モコピ）を発表した。発売は2023年1月下旬を予定、最初はソニーストア限定で販売される。12月中旬に予約受付開始で、ソニーストア販売価格は4万9500円。
mocopiは500円玉サイズの小型で軽量な6つのセンサーを頭、左右の手足、腰に装着するだけで、装着者の動きをデータ化できる。競合他社の製品は、全身に大がかりな専用スーツやトラッカーを取り付け、PCを使ってデータ化するが、本製品はセンサーをスマホと接続するだけで、簡単にモーションキャプチャーできる。
本製品は6つのセンサーがセットになっている。センサーのサイズは直径3.2cmで重量は8gと軽量。ポップな色でおしゃれなのも、今までのモーションキャプチャーセンサーと一線を画す
センサーはクリップやゴムバンドに取り付けて、身体に装着する。バンドは取り付ける箇所に応じて長さが異なるようだ
画像を見る限り、センサーはアタッチメントにはめ込むだけと、とても簡単に取り付けられるようだ
6つのセンサーはケースに収めて充電する
そのため、室内だけでなく、持ち破婚で外ロケ動画を作るなどが簡単にできるスタジオレスなところも売りとなっている。
画像はイメージ
モーションキャプチャーは、スマホと接続したセンサーを同社のスマートフォンアプリで管理し、動画データにして動画編集ソフトで編集して配信したり、モーションデータにして3DCG編集ソフトで編集して配信したりが可能。また、VRChatに対応するため、VRChatと連携してアバターを動かすこともできる。
モーションデータは、ファイル形式がBVH、フレームレートが50fps。動画データはファイル形式がMP4、動画形式がH.264 MPEG-4 AVC、音声形式がAAC、解像度が1920×1080ドット、フレームレートが30fpsとのこと。
VRChat以外のの動作確認済サービスはUnity、MotionBuilder、Virtual Motion Captureで、VMC形式にも対応する。また、同社はメタバース向けサービスや3D開発ソフトウェアと連携するSDKを2022年12月15日に提供する予定だ。
アプリの使い方も説明が細かく表示されるため、初めてでも簡単に使えそうだ。
センサーとスマホはBluetoothで接続
ペアリングしたら全身に装着する。現状、6つのセンサーすべてが正常に動作していないと、使用できないようになっているようだ
センサーを装着したら、基本姿勢と合図と共に1歩移動するなどし、キャリブレーションを行なう
画像は同社が最初から用意しているアバター。背景はグリーンバックなどにも対応している
本製品でのモーションキャプチャーは、スマホさえあれば可能だが、対応スマホはAndroidなら同社のXperia 1 II／Xperia 5 II以降、iOSならiPhone 12以降となっている。そのほかの主なスペックは以下のとおり。
| 「mocopi」の主なスペック | |
|---|---|
| 対応スマートフォン | （Android） Xperia 5Ⅳ、Xperia 1Ⅳ、Xperia 5Ⅲ、Xperia 1Ⅲ、Xperia 5Ⅱ、Xperia 1Ⅱ （iOS） iPhone 14 Pro Max、iPhone14 Pro、iPhone14 Plus、iPhone14、iPhone 13 Pro Max、iPhone13 Pro、iPhone13、iPhone 12 Pro Max、iPhone12 Pro、iPhone12 |
| 対応OS | Android 11以降/iOS 15.7.1以降 |
| サイズ（直径×厚み） | 32mm×11.6mm（センサー1個あたり） |
| 質量 | 8g（センサー1個あたり） |
| 測定方式 | 加速度センサー（3Dof）・角速度センサー（3Dof） |
| 充電方法 | USB充電（充電ケース使用） |
| 電池持続時間 | 約10時間 |
| 充電時間 | 約1.5時間 |
| 防水/防塵 | 防水（IPX5/IPX8）、防塵（IP6X） |
| 通信方式 | Bluetooth LE Ver.5.2 |
| 最大通信距離 | 10m |
| 使用周波数帯域 | 2.4GHz帯（2.4000GHz-2.4835GHz） |
| 同梱物 | センサー6個、ヘッドバンド、リストバンド2個、アンクルバンド2個、クリップ、充電ケース、取扱説明書 |
