高性能なのに省スペースなセット製品
机も広々で快適過ぎるレノボの超小型デスクトップ<ThinkCentre M75q Tiny Gen2 (Win11)> +モニターセット
2023年02月02日 11時00分更新
8コア16スレッドのパワフルなAMD Ryzen 7 Pro 5750GEを搭載
今回試したモデルは、プロセッサーに8コア16スレッドのAMD Ryzen 7 Pro 5750GEを搭載していた。グラフィックスはプロセッサーに内蔵のAMD Radeonグラフィックスで、メモリーは16GB(シングルチャネル)、ストレージは512GBのM.2 SSDという構成だった。
いったいどのくらいのパフォーマンスなのだろうか? そこで、ベンチマークソフトで性能をチェックしてみることにした。
まず、CPUの性能を見るため「CINEBENCH R23」を実行してみたところ、シングルコアが1483pts、マルチコアが11238ptsとなった。マルチコアのスコアが非常に高く、動画のエンコードやマルチタスクなども快適に行えることがわかる。またシングルスコアも好成績で、ビジネス系アプリはもちろんだが、負荷の高いクリエイティブ系アプリもサクサク動作すると思われる。
続いて、PCの総合的な性能をチェックするためベンチマークソフト「PCMARK10」を実施してみたところ、次のようになった。
「PCMARK10」スコア | |
---|---|
PCMARK | 5909 |
Essentials | 10292 |
Productivity | 9830 |
Digital Content Creation | 5536 |
快適さの目安は、基本性能を示すEssentialsが4100以上、ビジネスアプリのパフォーマンスを示すProductivityが4500以上、クリエイティブ系アプリのパフォーマンスを示すDigital Content Creationが3450以上となっているが、そのいずれも大きく上回っている。ビデオ会議やビジネス文書の作成、写真編集、動画編集など、普段使いからクリエイティブワークまで幅広い用途に対応できることがわかる。
次に、「3DMARK」でグラフィックス性能をチェックしてみた。
「3DMARK」スコア | ||
---|---|---|
テスト | 総合スコア | グラフィックススコア |
Time Spy | 960 | 837 |
Fire Strike | 2263 | 2511 |
Night Raid | 10452 | 10333 |
評価機はメモリーがシングルチャネルだったため、デュアルチャネルの場合と比べてグラフィックスパフォーマンスは半分程度に抑えられている。一般的な用途には十分だが本来の性能を活かしきれていないので、動画編集などでグラフィックスのパワーを使いたい場合や、仕事の合間に軽いゲームを楽しみたい場合は、注文時にメモリーをデュアルチャネルにしておくことを強くおすすめする。
参考までに、「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト」と「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」のテスト結果も紹介しておく。いずれもメモリーはシングルチャネルのまま実施している。
「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト」スコア | |||
---|---|---|---|
グラフィック設定 | 解像度 | スコア | 評価 |
低品質 | 1920×1080 | 9897 | とても快適 |
標準品質 | 1920×1080 | 6858 | 快適 |
最高品質 | 1920×1080 | 6844 | 快適 |
「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」スコア | |||
---|---|---|---|
解像度 | 品質 | スコア | 評価 |
1920×1080 | 標準品質 | 3123 | 設定変更を推奨 |
なおストレージは、PCIe 4.0対応のM.2 SSDが搭載されていたが接続はPCIe 3.0となっていた。CrystalDiskMarkでチェックしてみたところ、シーケンシャルリードが3600MB/s前後でPCIe 3.0接続のSSDとしては非常に高速。実際OSの起動やアプリの立ち上がり、データの読み込みはさくさく快適に行うことができた。
省スペースでも性能は妥協したくない人におすすめ
1Lのコンパクトな筐体でフルサイズのデスクトップPCに負けないパフォーマンスを実現したThinkCentre M75q Tiny Gen 2。性能だけでなく拡張性やセキュリティも高く、長期に渡って安心して業務で使用できるのが特徴だ。オプションのTiny VESA マウント ブラケット 2に対応したThinkVision S22e-20などのディスプレイなら、ThinkCentre本体を液晶パネル背面に隠して机を広々と使うことも可能。省スペースでも性能は妥協したくない人や、使い勝手のよい小型PCを探している人には、ぜひ注目してみてほしい製品だ。