D1グランプリ2022 TOYO TIRES密着レポート! 第5回
2022年のD1グランプリ終了! TOYO TIRESはGR86デビューイヤーでシーズン2位!
2022年11月19日 15時00分更新
【最終戦単走】川畑選手2位で単走シリーズチャンピオン獲得
藤野選手8位で追走進出
翌日に行なわれた最終戦。秋晴れの温かさから一転、朝から身震いするほどの冷えこんだ強い風が会場に吹きます。天気予報によると午後3時頃から雨の予報ということもあってか、西の空には低い雲の姿が見え隠れし、路面温度は上がらず。その中、藤野選手はAグループ、川畑選手はCグループからの出走となりました。そのCグループには、チャンピオンシップ争いをしている横井選手がいて、ポイント差は10点。
まずは藤野選手の1本目。130.78km/hからの侵入でしたが、いまいち決まらず、そのままバンクに挑むもゾーン2不通過。結果、93.2で失敗。
後がなくなった2本目。車速を137.23km/hにあげ最初のゾーン1をギリギリのラインで通過。バンク頂点のゾーン2をアウトの壁ギリギリのラインで駆け抜けて、点数を稼ぎ97.4を記録。追走進出圏内に入れます。
単走シリーズチャンピオンがかかった川畑選手の1本目。前走で横井選手が失敗しているためか、プレッシャーをかけるべく思いっきり攻めた走りをみせます。ゾーン1は最高の状態で入ったのですが、バンクのゾーン2でアウトに膨らみリアバンパーを壁にヒットさせて失敗。
後がなくなった2本目。1本目同様の侵入速度137.41㎞/hでゾーン1を綺麗に通過。そのままバンクを駆け上がると、再び壁ギリギリでゾーン2を抜けて一気にフィニッシュラインへ。得点も高く98.7で、横井選手を上回りました。
結果、川畑選手は2位、藤野選手は8位で追走トーナメント進出が決定。あわせて川畑選手の単走シリーズチャンピオンが決定しました。
【最終戦追走】川畑選手6位、藤野選手11位でチャンピオン獲得ならず
大会は途中で終了
チャンピオン争いがかかった午後。ベスト16での藤野選手の対戦相手は横井選手、そして川畑選手は#51岩井 照宜選手です。
藤野選手と横井選手の1本目。「川畑君のサポートをするという意識よりも、ドリフトを楽しみますよ」と言って出ていった藤野選手先行の1本目。綺麗な走りの藤野選手に対して、安心して飛び込んでいく横井選手といった様子。藤野選手97点に対して、横井選手96、後追いポイント5.5。その差4.5ですから十分ひっくりかえせる差です。
藤野選手後追いの2本目。危なさを感じるほどの近い距離を詰める藤野選手。ですが、バンクの出口でアンダーステアが。横井選手98点の走りに、藤野選手97点の走りに後追いポイント7。ですがドリフトの戻りの減点5が引かれて99点。逆転ならずで11位で大会を終えました。
自力で上がっていくしかない川畑選手。川畑選手先行1本目。ゾーン1でコースアウトしてしまうものの、圧倒的な速度で岩井選手を思いっきり引き離します。川畑選手97点の走りにコースアウト減点2の95点。岩井選手は88点の走りに、追走になっていないという2点減点の86点。
入れ替えての2本目。岩井選手と少し距離を離しての走りで安全策。そして岩井選手はバンクの出口でいきなりスピン。真後ろにいた川畑選手は難なく避けて、川畑選手のベスト8進出が決定。
川畑選手ベスト8戦の対戦相手はヴィトー博貴選手。先に横井選手がベスト4進出を決めているだけに、ここは勝ち上がりたいところです。川畑選手先行の1本目、バンクの出口で川畑選手がミス。それが後追いのヴィトー選手の走路妨害という判定となり、川畑選手58点に減点20の38点。ヴィトー選手56点に後追いポイント3点の59点。大きな差がついてしまいました。
川畑選手後追いの2本目。最後まで諦めず、終始ポイントを稼いでいきます。ですが、ヴィトー選手に大きなミスはなく。ヴィトー選手97点の走りに、川畑選手95点nに後追いポイント9。21点差をひっくるかえすことはできず、川畑選手の6位が決定。この瞬間、横井選手のシリーズチャンピオンが決まりました。
大会はその後、ベスト4戦の第1試合で、クラッシュしたクルマの部品が客席に入り込み、その部品で観客の1人が怪我をしたため、安全な大会運営ができないことを理由として中止に。単走順位から末永選手の2連勝で幕を閉じました。
【年間ランキング】川畑選手2位、藤野選手6位。チームは2位
大会はその後、年間表彰へ。川畑選手は単走チャンピオンとドライバーズランキング2位を獲得。昨年からランキングの順位を大きく上げました。
藤野選手は、単走ランキング5位、シリーズランキング6位を獲得しました。
チームランキングは2位。ニューマシンでありながら堂々たる成績といえるでしょう。振り返ってみると、第2戦・第3戦の奥伊吹大会での低迷が大きかったように思いますが、シーズン中盤から新タイヤR888RDを投入するなど、対策がとられて復調していきました。来年は同じマシンで戦う予定ですので、さらなる期待がもてそうです。
この連載の記事
-
第4回
自動車
九州で開催のD1グランプリはTOYO TIRESが開幕戦以来の優勝を飾る! -
第3回
自動車
クラッシュから一転! 川畑選手が3位入賞でシリーズ2位に浮上したD1GP エビス大会 -
第2回
自動車
運悪く同門対決になってしまったTOYO TIRES! D1 奥伊吹は ベスト4ならず -
第1回
自動車
D1の2022シーズン開幕! TOYO TIRESは新車でランキング1位2位独占! - この連載の一覧へ