スマホを超えるものは出るのか!?
スマホ以外の新プラットフォームも発表
11月15~17日(現地時間)の3日間に渡ってクアルコムが開催した「Snapdragon Summit」。16日の基調講演では、「Beyond Smartphone」(スマートフォンを超えるもの)をテーマに、ARグラスやスマートウォッチ用のプラットフォームが発表された。さらに、クアルコムが買収したヌビアが設計する、新たなCPUの名称が明らかになった。
薄型、軽量のARグラスに特化したプラットフォームとして発表されたのが、「Snapdragon AR2 Gen 1」だ。同プラットフォームは、メインのプロセッサーと対になるコプロセッサーを採用しており、前世代と比べて基盤面積で40%の小型化に成功。消費電力も50%カットした。小型化で省電力という特徴を生かし、スマートフォンと連携するメガネ型のARグラスへの採用を狙う。
メインプロセッサーには、CPUやメモリーに加え、画像を処理するためのISPである「Spectra」や、ディスプレーの描画や動画を再生するためのGPUである「Adreno」を搭載。DSP(Digital Signal Processor)の「Hexagon」も備える。これと連動するコプロセッサーは、センサーとカメラをアグリゲーションするエンジンや、AIアクセラレーターを搭載。両者が連携することで、アイトラッキングや手の検出などを行なう。
パートナー企業には、レノボ、LG、Nreal、OPPO、Pico、Rokid、TCL、Tencent、Vuziz、Xiaomiに加え、ドコモが設立したXRを専門に事業化するNTTコノキューやシャープの名前が挙がっていた。これに加え、「Pokémon Go」などでおなじみのNianticも、開発中のデバイスの写真を披露している。このARグラスにも、Snapdragon AR2 Gen 1が内蔵されているという。