サイボウズは、11月10日に開催した「kintone AWARD 2022」にて、業務改善プラットフォームkintone(キントーン)によって最もインパクトのある業務改善を実現した企業として、後藤組がグランプリに決定したことを発表した。
サイボウズは、kintoneを活用した業務改善ノウハウをユーザー同士で共有しあう交流型イベントとして、2015年から毎年「kintone hive(キントーンハイブ)」を開催している。今年は東京・大阪・名古屋・福岡・仙台・札幌でリアルでの実施とライブ配信のハイブリッド形式にて開催した。「kintone AWARD」はその集大成として、各地のkintone hiveの優勝企業がファイナリストとなり、この1年で最も素晴らしい活用をした企業を表彰するイベント。
山形県米沢市に本社を構える後藤組では、担当者一人が業務改革を手掛けるのではなく、現場の人々がアプリを自ら作りたいと思える環境づくりに特化した。その結果、kintoneの活用が社内に浸透し、業務改革を属人化させない仕組みづくりに成功した。
後藤組の笹原尚貴氏は、「以前は社内データがバラバラだったので、まずはkintoneでデータを集約させることから始めました。当初、私は一人でアプリを作っていて、使う人が便利になるメリットが打ち出せていませんでした。そのため、なかなかkintoneが社内に浸透しなかったんです。社長のアドバイスもあり、私はアプリを作るのではなく、kintoneを浸透させる仕組みづくりに特化しました。結果として、kintoneは『なくてはならないもの』になりました」とコメントしている。
■ファイナリスト一覧
1.東北地区代表:後藤組 笹原尚貴氏
現場が思わずアプリを作りたくなる仕組みづくりに徹した結果、残業時間20%削減と営業利益44%増加を同時に達成。
2.関東地区代表:ISID-AO 根崎由以子氏
アプリ開発と無縁だった担当者が「kintoneならできるかもしれない」と感じ、アソシエイト試験に励み一発で合格。工数削減で9割時間短縮等多くの業務改善を実現。
3.中部地区代表:アイホン 鈴浦直樹氏
IT未経験の営業からkintone開発者に転身し、年間320時間の削減と業務改善アプリを社内90%に浸透させた事例。
4.関西地区代表:ミヨシテック 永谷顕氏、藤原かほり氏
度重なるシステム入替えの疲弊で社内浸透が難しい中、kintoneをハブに情報を集約し現場への活用拡大と業務改善に成功。
5.九州・沖縄地区代表:奥羽興産 河邉祐梨子氏
定時で帰り趣味の時間を大切にしたい気持が突き動かしたkintone活用術により、業務効率化で年間192時間の業務短縮を実現。
6.北海道地区代表:會澤高圧コンクリート 畑野奈美氏
すき間時間を活用する“お仕事ビュッフェ”で仲間を巻き込み、業務分散と属人化の排除、残業80時間をゼロにすることに成功。